11.生まれた意味はきっとある(2013年 TEDIC)

TEDIC

2013年6月11日 TEDIC 門馬優 Part11

学生時代のひきこもり経験を経て、東日本大震災後の石巻で教育系のNPOを立ち上げた門馬さん。被災した子供たちの姿を見てTEDICの活動を始めたことから、人生は激変しました。最後に、ひきこもり経験から学生たちへ「生まれた意味」について伝えたいことを話しています。

生まれた意味はきっとあります

最初の質問について
門馬さんからのメッセージ

ということで、だいぶ話をしてきました。僕自身は最初、大学生のころずっとひきこもりをしていて、そこから今こういう活動をしています。その間、6年です。結構あっという間だったなという感じがします。

たった6年の間でも、これだけ劇的にいろんな人に出会えて、いろんな人に支えられて、今こうやって生きていられるのはすごく幸せなことだなと思っています。6年前、ずっとひたすらウイニングイレブンをしていたころからは、全然想像がつかなかった人生を今歩めているなと思っています。

今日、最後に皆さんに僕は伝えたいことがあります。それは、皆さんが生まれた意味。最初の質問です。皆さんが生まれた意味というのは、皆さんにも、僕自身にも全然分からないです。それは当たり前だと思います。僕は今、こうやってTEDICをやっていることが、自分の生まれた意味かなと思ってやっていますけど、死ぬ頃にはもしかしたら変わっているかもしれません。それは僕にも分からないです。

でも、きっと必ずあると思っています。それは信じていいのかなと思っています。そして、僕は皆さんがなぜ生まれたのかとか、どういう意味があるのか正直分かりません。でも、皆さんと一緒に考えることはできるのかな、と思っています。

正直、僕なんか本当に心が弱くて、誰とも話をしたくなくて、本当にひん曲がったような人間で、皆さんに「きっとこんなことができるんじゃないか」とか、そんなすてきなアドバイスができるかどうかも分かりません。でも、一緒に考えたり、一緒に悩んだり、そういうことだけは僕にはできるのかなと思っています。

今日の話が何かのきっかけになれば嬉しいです

門馬優

幸いなことに、この6月から石巻専修大学の共創研究センターというところの非常勤の職員に就任することになりました(2014年3月退任)。TEDICという活動を越えて、皆さんとこれからもいろんな場面で話をしたり、一緒に笑ったり、時には一緒にばかなことをやったり、あるかもしれません。そういうことを一緒に考えていくことができたらいいなと思っています。今日の僕の話が、何かのきっかけになったらうれしいなと思って、話を終わりたいと思います。

最後に一つだけ質問します。講義を聴いて、ちょっと何かやってみようかなとか、ちょっと頑張ってみようと思えたという人は○、そうじゃない人は×を上げてください。この若干やらせ感満載の感じですけど。ありがとうございます。正直僕は×を上げてもらっても全然いいのです。そんな簡単に人って変わらないと思いますし、僕がたった50分話しただけで劇的に変わったなんてあったら、それは絶対うそだと思うのです。

ただ、なんかこういうことを話した人が石巻専修大学にいたなと、そしてこれからもあそこにいるらしいぞと。そういうことを思ってもらえたら、僕は今日お話しができて良かったなと思います。というわけで、僕の話を終わりたいと思います。ありがとうございました。

動画Part11( TEDIC 門馬優 )

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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