もくじ
2013年4月23日 みらいサポート石巻 中川政治 Part11
東日本大震災では泥出しや物資配布が注目されましたが、被災者の心を癒すような支援もありました。例えば種を配って花を育てる掃など、衣食住以外の部分を満たすような支援活動です。そうした活動を「復興マインド」と呼んでいました。
衣食住以外の支援活動
復興マインドっていうのをちょっと説明します。黒い太線の部分です。ちょうど物資配布を終わろうとした頃に、ある団体さんが物資じゃなくて、花の種を配りたいというふうに言いだしたところが始まりかもしれません。
花っていっても、もう4月の終りだったので、みんなちょっとどうかなと思ったんですけれども、今では大成功だったなと思います。商店街とかにも、木でできたプランターみたいなのがあって、ヒマワリがたくさん植わっていました。それを配り始めたのがゴールデンウイークぐらいです。
あと「明神祭」というお祭りが渡波の大宮大社さんでありました。先ほどニーズ表に基づいて掃除するっていうのがありました。住宅もそうですけど、こういう神社のような地域にとって大切な場所があるから、ここをきれいにして地域の方々が集える場所にしようっていう活動が、1カ月半経った頃に始まりました。
そういう活動を「復興マインド」っていうような、分かるような分からないような名前でやっていました。この神社がきれいになって、そのあともボランティアが協力して、5月5日子供の日にお祭りができて、みんなを元気づけることができました。がれきのすぐ横で炊き出ししていたりとか、お囃子があったりとかで、非日常の空間が生まれたことが鮮明な記憶として残っています。
区切りとなった2年目の「川開き祭り」
こちらは「川開き祭」なんですけれども、これも大きな関わりがあったところです。ボランティアができることは、さっきの漁業支援のように、お金に直結してきたりすると難しいです。市民が元気になれるような活動だとか、ちょっと手が足りない活動だと手伝えます。
例えば流し灯ろうが1万個あったのですが、1万個流すにしても人手が必要なわけです。このとき300人ぐらいは流す人手が必要だでした。だからといって被災されて家族を亡くしてる人たちから、300人出してくださいよとは言えない状態でした。なので、ボランティアでやらせていただきました。
震災2年目になる去年の川開き祭りは市役所の方に、ボランティア混じって川開きに協力させていただきました。この流灯、そのときおられた方ご覧になったことも多いと思うんですけれども、1万個の灯ろうが川を流れていく様子が、テレビとかで放送されました。ボランティア活動も、これが1つの区切りだったのかなと思っています。
コメント