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2013年4月23日 みらいサポート石巻 中川政治 Part12
東日本大震災の災害支援活動には他にも漁業支援、ダニバスターズ、仮設サロンなどがあります。泥出しニーズの減少によって、被災地で求められる支援も生活環境の整備や生活再建へと変化していきました。
漁業支援
漁業支援です。漁業支援なんですけど、これ樽です。養殖の浮きに使うものなんですけども、全部海に流れてしまっていたりとか岸に流れ着いていたものとかを、一生懸命まず集めるというところから漁業支援、浜支援というのが始まりました。これは何万個も集めたと聞いています。私は数回しか現場に行けてないんですけど、まずこういうのを集めるっていうところから始まって、あるいはホタテの殻に殻子刺しといって種をつけたりしました。
漁業支援のグラフを見ると、上がったり下がったりしてるんですけども、泥出しが終ったあとに大人数でやれる作業とは何だろうっていうことで、こういう漁業支援が始まりました。
これワカメの種付けしている様子です。それからこれワカメの収穫なんですけれども、こういうワカメ漁師の支援とかいうのをしながら、生業支援をしていました。これもどこまで手伝えばいいんだろうっていうのを悩みながらやっていました。やっぱり漁業といっても、収穫して袋詰めまでしちゃったりすると、それがまるまるお金に変っちゃいます。
被害にあった浮き具を回収するのは、別に目に見えて誰かが得するわけじゃないので、ボランティア活動でもいいんです。けれども、ここまでやってしまうと1袋何円といったワカメが売り物になるのが目に見えてしまう。東京から来たボランティアさんも、これってこの漁師さんだけ助けていいのかなみたいなことを考えるようになりました。牡鹿連絡会とか開催しながら、うちらはどうやって漁師さんを助けていけばいいんだろう、ていう話をしながら進めていました。
ダニバスターズ
「ダニバスターズ」という活動です。こんな活動している団体は石巻にしかなかったです。6月、7月は梅雨の時期になると、4月、3月に避難所に入ってからずっと布団敷きっぱなしということもあって、めくったらカビとか、色が変ってるというようなことがあったんです。
それをみんなで乾燥して交換しようというプロジェクトです。うちも含めて6団体がこうやって集まって、PCATやピースボートのビブスの色が違うのがわかってもらえると思いますが、いろいろな団体さんが1個の目的のために活動しました。避難所の衛生改善をしようということで、石巻の避難所を全部回って、汚い布団とか不衛生な布団を回収し、乾燥するといった連携のできた活動でした。避難所解散のときには、最後の大掃除もしました。
仮設サロン
あとはこれ今も続いている仮設サロンです。ちょっと分かりにくいんですけれども、グラフの緑の部分です。泥出しの「マッドバスターズ」が夏ぐらいにかけてすごく減ってきました。それに続いて、8月ぐらいからNPOはどうやって仮設住宅支援していったらいいだろうという話始めました。
ボランティア数としては徐々に増えていって、1月に終わっているように見えますけれども、お正月はみんな休もうということで休んでます。基本的には2年目もずっと、こういう仮設住宅のコミュニティー支援というのは、今も続いている活動の1つです。これも非常に大きかったと思います。
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