4.石巻災害復興支援協議会の役割

みらいサポート石巻

2013年4月23日 みらいサポート石巻 中川政治 Part4

東日本大震災の災害復旧活動で、石巻災害復興支援協議会は、独自の活動を展開してたNPOの連絡調整機関として機能していただけでなく、災害ボランティアセンター、行政、自衛隊との連携も図っていました。

主な業務は復興関係者の連絡調整

私たちは石巻災害復興支援協議会っていう名前で、NPOの連携調整機関としてやってきました。2年半経って活動をひとまとめして、ようやく「石巻災害復興支援協議会活動報告書」を発行することができました。これを見ながら活動の紹介とか、私たちやNPOの皆さんがどんなボランティア活動をしてきたのかについて、紹介をしていきたいと思っています。

IDRACって私たちの石巻災害復興支援協議会の略なんです。現場ではNPO、NGOが、それぞれ独自の活動をしていますが、毎日の「連絡会」で情報共有や調整をしながら自分の活動をしていました。その連絡の場が「協議会」です。ボランティアセンターさんの活動もちょっと入っているけれども、例えば炊き出しの調整とかは社協さんの手を離れた状態でした。

その中で、災害対策本部に行ってNPO今こんなことをしてますと報告をしていました。ほかに石巻市と自衛隊とNPOの三者の会議する「三者会議」をして、いろんな情報共有をしながら支援活動を進めていました。その後、ボランティア調整業務っていう委託事業をいただいて、社協さんとボランティアセンター業務の一部とか、仮設サロン事業の委託を受けながら、いろいろ情報共有、連携をしながら支援活動をやってきました。

支援物資の共有は石巻だけの特徴

これは石巻だけの特徴だと思うのですけど支援物資も共有していました。実は災害の直後石巻市の倉庫っていいますか、今の総合運動公園のところにすごい大きな施設が設置されて、山のようにと言ったら語弊があるんですけれども、物資が来ていました。どれくらい多いかというと、朝になったらトラックが並んでいるぐらいです。

私の知る限り物資をボランティア団体がどんどん使ったという例はないんです。石巻の場合は社会福祉協議会さんと連携して、ここの団体だったらそれ使っていいよっていう許可証みたいなものを発行していただいたおかげで、どんどん市の倉庫にある物資を使えるようになったっていうのは、大きな連携の成果だったのかなと思います。

あと重要なのは社会福祉協議会さんとステッカーの共有です。ボランティアの顔して盗みに来る人とか、勝手に何かもらいに来る人とかがいたらしいので、そういうルール作りをしました。あとは専修大学をこういうふうに使いましょうっていう配置図とか、ここは先生方が使われるスペースだからボランティアは使わないようにとか、そんなルールを作ったりしました。

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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