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2013年4月23日 みらいサポート石巻 中川政治 Part14
東日本大震災の被災地も3年目になると、復旧から復興へと被災地の局面も変化してきました。災害支援のために創設された石巻災害復興支援協議会も、役割の変化に合わせて団体名をみらいサポート石巻に変え、新たな活動を始めました。
役割の変化に合わせて名称を変える
うちの団体、名前を石巻災害復興支援協議会からみらいサポート石巻って名前を変えました。初期は石巻災害復興支援協議会(IDRAC)とボランティアセンターというかたちで、個人ボランティアとNPOと連携しながら、石巻市と一緒に被災者の支援をしていました。
ずっと支援を続けるのも違うよねっていうこともあって、私たちはちょっと見方を変えて、社協さんとか石巻市との関係はずっと続けますが、こういう人たちをサポートしていくという団体になろうと考えました。
例えば、先ほどのスポーツ大会を主催してたりしてたんですけども「仮設住宅自治連合会」です。仮設住宅自治会長さん自身が、自分たちで何とかしなきゃということで団体をつくったので、それをサポートしながら、NPOとNGOと一緒に情報交換とかできる場があるといい。
僕たちが情報交換の会議とかしてたけど、こういう人たち住民さんも混じって、情報交換していかないとおかしいよね、というような話でこういう方向性ができました。
地域の団体の足りない機能を補っています
あるいは「街なか創生協議会」があります。ここで石巻市の中心市街地を今後どうしていいくかという議論がされています。ここの人たちが「俺たちがやんなきゃね」ていう話をしているのですが、全然事務方が足りない、人が足りない、といいうような状況なので、じゃあそこをサポートする。
あるいは観光協会です。いまの観光協会のWebページって、飲食の店をピッてやると、残念ながら店の名前の文字しか出ません。住所と電話番号までしかなくて、単なる一覧表になってる。そういうようなサイトでは、石巻に人が来てもらってお金を落としてもらうことは難しい。
ボランティアが20万人も来てくれた町としては、やっぱり人に来てもらってお金を落としてもらって、見てもらって、学んでもらってというのが大切だよねっていうことで、この石巻観光協会さんをサポートしようと取りくみを始めています。
地域団体の自立を支援する
震災後に立ち上がった団体だったり、もともとある団体だったりはありますが、やはり地域の団体さんが、しっかり自立していくことをサポートしていく形にいま変わりつつあります。
うちの団体としては、ちょっと長い名前なんですけど、いまは「住民主導による地域コミュニティーの活性化と市街地の街なか再生」っていうプロジェクトをやっています。仮設住宅、団地をうちのスタッフが回っています。自治会連合会入ってない人たちもたくさんいるので、仮設団地を1つずつ回って聞き取りを行っています。
さっき文字ばっかりっていいましたけど、観光協会さんのサイトに文字ばっかりじゃ申し訳ないから、料理写真ちゃんと載っけようということで、観光協会さんの代わりといったら変ですけれども、写真を撮っています。
他にも、民間産業ネットワークということで、地元の観光施設や、NPOとか地域の団体が連携をしながら、観光協会さんのサイトを何とかしようよっていう活動をしてきました。こちらは街なかの再生ですけれども、中心市街地をどうしていくべきかを、東北大の先生とか、土地をもっている地権者さんを交えながら、話し合う場をちょっとサポートをしています。
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