9.多くの人へ届けるために炊き出しをアレンジ

みらいサポート石巻

2013年4月23日 みらいサポート石巻 中川政治 Part9

東日本大震災で被災した石巻では、石巻復興支援協議会がボランティアの炊き出しをアレンジし、より多くの地域で、より多くの人に食べ物が届くように配慮していました。さらに炊き出し情報は自衛隊とも共有していました。

地図を見ながら「炊き出し」の調整をしていました

次は炊き出しです。炊き出しの調整をしていました。僕たちの団体で炊き出しをしてたわけじゃなくて、炊き出ししたいですよっていう電話が、皆さんからバンバンかかってくる。電話を受けて、ここ地区に行ってもらいましょとお願いしていました。「200食ラーメンが炊き出しできるんです」ときたら、200食ぐらいだったら大街道に行ってくださいとか、地図に落としながら調整をやっていました。

こちらがある日の炊き出し場所です。赤いところが水が来たところ、青いところが流出地域なんですけど、こんな感じで緑の点々とあるところで炊き出しをしていました。専修大学にも地点があるので、この日にボランティア向けの炊き出しをしてくれてた人がいるということです。こんな感じで炊き出し調整を毎日やっていました。

炊き出しも4月、5月にピークを迎えて、徐々に減らして、10月11日の避難所が閉鎖とともに終了をしています。避難所閉鎖して、市役所も炊き出しとかものをあげるのはやめるからねっていうことで、それと一緒に終わらせています。

自衛隊と炊き出し情報を共有していました

もうちょっと詳しく炊き出しの調整です。国連の方に画期的だとも言われたんですけれども、自衛隊との情報協力ということで、ボランティアと自衛隊の活動を一緒グラフにするというかなり無謀な試みをしてみました。よく自衛隊の方がOKしてくれたなと思うんですけれども、赤色がNPOの炊き出し数、青色が自衛隊と市と提携による炊き出し数です。

初めの方はやっぱり自衛隊すごいです。一気に立ち上がっているんです。ある程度一定の数、4,000から5,000、6,000食ぐらいでずっとやって、1カ月前ぐらいから6月27日に辞めるからと言い出しました。その時にはNPOが必要量の2倍とか3倍とかの数の炊き出しをやっていました。

要は自衛隊といったら本当に屈強な方々が国の税金でしっかりやってる活動が、NPOの活動よりも数が少ない。インパクトが少ないというようなのが、すごく目に見えてしまうのですが、このグラフを出すにあたって、「いいですよ、どんどんやってください、本当にボランティアさんによくやってもらいましたから」ということでデータを頂戴しまして、こういうような形で出せるようになりました。

ちゃんと言っておかないといけないんですけれども、自衛隊さんは初期のみんなが食べ物ほしいって言っているときに持ってきてくれたのです。夏ぐらいになって汁物1食っていうようなときは、もう結構みんなお弁当とか食べているんです。他に、例えばタイ焼きを200人に配りましたっていうのも、僕らもタイ焼きだから0.5食ねとかできないので、タイ焼き200個配られた方も200食ってなってます。

自衛隊とボランティアの炊き出しを1対1に比べるというのは本当はおかしいんですけれども、ある程度の規模の差が見えるということでこれ紹介をしています。中身についてはもうちょっと詳細の検討が必要というようなことも、見ていただければと思います。

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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