8.多様なボランティアの活動を分科会で調整

みらいサポート石巻

2013年4月23日 みらいサポート石巻 中川政治 Part8

東日本大震災の被害が大きかった石巻で、活動を展開していたボランティア団体は344団体ありました。石巻復興支援協議会では、そうした多様なボランティアの活動を分科会に分けて活動分野ごとに連絡調整をしていました。

石巻の活動に関われば登録団体になります

NPOの連携ということでお伝えしておりますが、登録団体さんは344団体になりました。これは増えていくばかりで、抹消をしていません。誰が来て私も石巻の支援活動にかかわりますと言って登録用紙を書けば数が増えるので、合計344になりました。

それから全体会、先ほどから毎晩ミーティングで情報交換してましたよっていう話してましたけど、この数が大体280回です。初めは毎晩やってたんですけれども、週に1回ぐらい休んでもいいよねとか、週に2日ぐらい休んでもいいよねってなってきて、週に2回ぐらいにまでなりました。2年目の5月、6月ぐらいまでずっと続いて、280回も似たようなメンバーが顔をつき合わせて、ああしよう、こうしようという話をしています。

多様なNPOの活動を分科会に分けていました

NPOの活動人数はだいたい15万人、石巻市の人口と一緒ぐらいの人数が、一生懸命何とかしようと活動しました。分科会が大体13あります。リラクゼーション、心のケア、キッズ、仮設サロン、移動、ダニバスターズ、生活支援、漁業支援、マッドバスターズ、炊き出し、物資配布・ローラー、復興マインド、メディカル、このような形でいろんなところで、思い付きでつけたような名前もあるんですが、多様な活動が展開されました。

こちらもさっきと同じような人数の表なんですけど、先ほどと違って1週間ごとです。この表は1週間ごとなので上が5,000人です。こうやって見てもらったら分かりますが、ゴールデンウイークをピークに、あとはドーって減っていったというような形です。色ごとに分けてるんですけれども、いろんな活動が形を変えながら増えたり減ったりした。そんな感じでいろいろ活動が行われました。もうちょっとそれを詳しく見ていきたいと思います。

物資配布・ローラー分科会

物資配布・ローラーという分科会ですけれども、3月の初めからスタートして、もう5月のゴールデンウイークに終わりました。分科会としてはもう物資配布いいんじゃないのっとなりました。どこどこに行っては、あそこって物資足りないよ、こういう物資が足りないよっていっては、物資倉庫からものを持ち出して、配りますというようなことをやってました。

特に初期は自衛隊の方が避難所に物資をたくさん持ってきてくれたので、NPOは在宅者をまわっていました。避難所には行ってなくて、2階に住んだりしている方に直接訪問して、そういうのいるんですか、じゃあ明日に持ってきますねみたいな形でやっていました。

先ほど市との情報交換って言ってましたけども、市役所が自衛隊と提携して、すごい勢いで物資を在宅者にも配るようになっていったんです。それを見て僕らは、このレベルは無理だと思って、これはNPOがやらなくても大丈夫だっていうことで、収束していきました。

どんなぐらい自衛隊がすごいかというと、20世帯ぐらい集められていて、何地区の誰々さん宅というのがファブリーズが3箱ほしいと言ってるけど、そのうち2箱持っていったとか、それが全部表になってるんです。

僕らのボランティアレベルでは、誰かが何かを持って行って、この服を着ると言ったらもうそのまま数も数えずに渡しちゃったりしていました。むしろボランティアが持っていっても「市からもらってるからいいです」と断られるようになっていました。ちゃんと市で、行政でやっているんだったら、これはやめようとなりました。

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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