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2013年4月23日 みらいサポート石巻 中川政治 Part3
東日本大震災による石巻の被害は甚大なものでした。社会福祉協議会が立ち上げた「災害ボランティアセンター」からは、一般ボランティアを派遣して、被災者の家の中に押し寄せたガレキを、人力で除去していました。
被害が大きいだけに災害廃棄物も桁外れです
石巻の被害です。死者・行方不明者が約3,600名で、津波の浸水面積が平野部の約3割ということです。どこもかしこも水が来ていて、流出した自分の家とかを探していた人たちの脇で、支援活動を始めていました。
本当に家屋の被害っていうのがすごくて、全壊、半壊、それから一部損壊が5万3,000棟でした。ピーク時は市民の3割以上が避難所にいました。あのとき市役所の動きが悪いとか、社協さんの動きが悪いとかいうのは簡単なんですけども、多分そのとき家族が亡くなったり親せきがなくなったりで、それをどうしようっていうような思いを抱えながら皆さんお仕事されていたと思います。
あとは災害廃棄物です。何回かは数値が変わってるので最新じゃないかもしれないんですけれども、石巻圏で当初推定685万トン、現在は312万トンといわれています。2010年までは、年平均5.8万トン程度、一気に58年分のがれきがボンッとできたというふうになる。
衛星写真から撮った推測なんですけど、震災の直後は100年分のがれきがっていうふうにいわれてたんです。こんなにがれきがたくさんなってしまって、それが眼の前にあって、これを何とかするっていうのが、やっぱりボランティア活動のスタートだったと思っています。
災害ボランティアセンターの機能
各機関の連携の話です。やっぱりボランティアといったら、社会福祉協議会さんが立ち上げられた「災害ボランティアセンター」というのがあります。石巻市の事業として、災害ボランティアセンターを災害が起きたら立てるというふうになってまして、それを受けたのが石巻市社会福祉協議会さん。
石巻専修大学と災害があったらちゃんと協力してやろうという協定を、3月末に結ぼうとしていた矢先の震災だったということなんです。やっぱり一般ボランティアとなると、社協さんです。
社協さんにはニーズ票というのがあって、例えば私の家の中にすごいがれきがたまっているから掃除してくださいと、ボランティアセンターさんにお願いをするとニーズ票を作って、ボランティアセンターから一般ボランティアを派遣するというシステムが日本の中にはありました。それは阪神淡路のときからあって、中越地震を経て、いろいろを災害重ねるごとに整備されていた仕組みが石巻でもちゃんと機能していました。
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