6.たった2日間でガレキの山が片付いた

みらいサポート石巻

2013年4月23日 みらいサポート石巻 中川政治 Part6

東日本大震災の石巻では山となって道をふさいでいたガレキでしたが、ボランティアの力によって、わずか2日間できれいになりました。そうした大きな力を発揮したボランティアは、災害ボランティアセンターと石巻復興支援協議会とあわせて1年間に28万人にのぼりました。

1000人のボランティアが協力して片付けた

NPOのボランティア活動の成果です。こちらの写真にも載ってますけれども、これ震災から1カ月後ぐらいの写真。これが大体2日後ぐらいです。中央地区でみんなが一生懸命これからやるぞというときは、人がやっと1人通れるぐらい、軽トラックなんて通れないような状態でした。そこへ合計1,000人ぐらい入って、一生懸命この地区をきれいにしました。

私たち自身もこれって永遠終わらないよねって、思っていたのですが、たった2日間で片付けるkとできました。やもし皆さんのお家がこうなって、家の前がこんな状態だったらこれどうしますか。何カ月もかかるかなって思ってたでしょう。それがあっという間に、2日間で片付いたっていうのは、ボランティアの力って確かにすごいよねということを、皆さんに知っていただけるきっかけになったと思っています。

石巻災害復興支援協議会報告書5ページより

石巻だけが集計していたボランティアの総数

ボランティア数の推移ですけれども、これ数の話ですが、緑色が災害ボランティアセンターです。これは、一般のボランティアさんということで、赤色が石巻災害復興支援協議会で私がいた団体です。ここでNPOの連絡調整をしていたので、報告を受けてボランティアセンターの職員さんが12万人動いたわけでもないし、私たちが15万人分も働いたわけでではありません。

1年間通して合計で28万人以上。震災当初の石巻市の人口が大体15~6万人ぐらですから、1年間に石巻市の人口分以上のボランティアが、一生懸命働いてくださった。働いたといっても、ちょっと遊びに来たとかでなくって、皆さん遠方からこられて、丸1日ずっと泥出しだったり炊き出しだったり、被災者の命を支えるような活動や、道路をきれいにする目に見える形の活動をされていました。

このような集計は石巻だけなんです。NPOの活動というのは、各団体ごとに任されているので、本来すごく分かりにくいのです。この団体が何人活動しようが、何をしてるのかというのを把握するのはすごく難しいんです。けれども石巻の場合は毎晩、私たちの団体何人活動しましたよって報告して、共有していたから集計をとることができました。

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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