東日本大震災によって多くの住民が車を失った石巻で、カーシェアリングを展開している吉澤さん。活動が広がるにつれて、大学生とのタイアップも始まりまりました。メインキャラクターのデザインや自動車の整備など、参加した学生が「動く」機会をカーシェアリングの活動を通してつくっています。
もくじ
2013年7月30日 日本カーシェアリング協会 吉澤武彦Part10
大学生にロゴとキャラクターを作ってもらいました
僕らの車は、協会のロゴをばんっと貼って、あと大口の寄付者の名前を「山田花子」って感じで車体にそのまま貼っていました。そこでたまたまボランティアに来てくださった、東京学芸大の学生に、「これから長いことやっていくうえで、乗りたくなるような車に、カーシェアリングの車はならんとあかんと思う」っていうふうな話をしました。
その話を大学に戻って先生に相談してくれて、そこの研究室のテーマとして、トータルデザインに取り組んでくださいました。そこで生まれたのが、さっきから出ているSu:ton(スートン)とRo:ly(ローリー)です。ストーンの「石」と、ローリーの「巻く」で、「石巻」っていう、顔もイカリの形になっている石巻にちなんだキャラクターなんですけども。それが生まれました。けっこう人気があります。僕らの車のフロントには、今それが貼っています。
学生に自動車整備を任せて実習の機会をつくっています
番外編としまして、いろんな学生とタイアップしていきました。ですので今日は、学生のみなさんとご一緒させていただいていますので、学生達とのタイアップをご紹介します。
学生整備プロジェクトです。今日は、機械科の山本先生もいらっしゃいますが、いろんな整備を学ぶ学生たちに、協力してもらいました。最初は、日本工科専門学校っていう兵庫県姫路市にある学校です。僕は姫路出身なんでそこに協力してもらったのは、個人的にすごく嬉しかったんです。姫路から20人ぐらいの学生と教員の方々が2回来てくれて、タイヤ交換と点検整備をやってくれました。
ただ姫路から来ていただくのは、すごく大変なので、仙台の赤門自動車大学校が引き継いで協力してくれることになりました。場所はここの専修大学さんでお借りして実施しました。次の秋は、石巻専修大学の理工学部機械科の自動車工学コースの学生さん達に実施して頂きます。全国からの支援をだんだん地域の助けあいに変えていっているんです。そういうふうな感じで、整備を学ぶ学生たちに、授業の一環として関わっていただきながら展開しています。
誰かが動く機会をつくりだす
あとここにいる・・・、ちょっとレオ君とみっちゃん、手をあげて。山崎先生のゼミのレオ君とみっちゃんとか、あと、そのゼミの仲間たちで、仮設住宅の送迎、それをカーシェアリングの車を使ってやってくれました。
竹中先生は、経営学部の会計の先生なんですけれども、そこのゼミの学生たちが、僕らの会計を、週1回来て、入力とかそういうのを、実践授業の一環としてやってくれているんです。生きた会計を学ぶ機会として、やってくれています。僕らは一般社団法人なんですけれども、公益社団法人を申請する予定なんですけれども、彼らがやってくれるんです。というふうな会計のタイアップをやっています。
そういういろんなタイアップを、他にもいろいろやっているんですけれども、やる時に、僕が大切にしているのは、その人にとって、大切な機会になるかどうかという、その一点だけなんです。
逆に僕らは、もっとスムーズにできるやり方とかあっても、誰かの機会になった方が僕らの価値観の中ではやっぱり大きいんです。だから、そのことを中心として、僕らはタイアップしています。それは企業となにかやる時でも一緒です。そういうふうなスタンスでいるからだと思うんですけれども、いろんなタイアップをやりながら、展開していっています。
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