3-1.ボランティアこそイノベーターだ!(2020年チーム王冠)

チーム王冠 伊藤健哉 Part3-1

動画は2020年6月2日「復興ボランティア学」、チーム王冠の代表・伊藤健哉さんのお話です。2020年はオンライン開講でしたから4本の動画で提供して頂きました。今回は3番目の動画を3分割したものの1/3本目になります。

在宅被災者の支援活動を続ける「チーム王冠」。なかなか在宅被災者の問題が社会的に認知されない状況にあっても、新たな取り組みを続けていました。その活動はゆっくりですが、人から人へつながっていきました。

22020年復興ボランティア学 第4回 チーム王冠 伊藤健哉Part3-1

確実に人から人へ伝わっていきました

2014年になりますが、在宅被災者への扱いは相変わらず変わらないでいました。9年、10年経とうとしてる現在でも、いまだにお風呂もない、トイレもない、壁に穴が開いたまま、天井が落ちたまま、そうのような家で暮らしている被災弱者、在宅被災者というのが数多く存在します。

2014年11月に、在宅被災者の人たちの家の状況がどうなっているのか調査を行いました。石巻市を中心に約500件の調査をして、まだ家が全く直せてない状況を調査報告書にまとめ、宮城県庁にある記者クラブで事態の深刻さを訴えてきました。記者会見というか、そこでの反応はいまいちよくなかったんですが、徐々に徐々に在宅被災者に注目する人が増えてきています。ちょっとスピード感はなかったのですが、確実に人から人へという形で繋がっていきました。

枠にとらわれないボランティア活動

例えば『復興〈災害〉』という本を出されている塩崎先生っていう復興災害に関することに言及している先生がいます。この先生からもシンポジウムに呼ばれ、一番最初に紹介させてもらいました。『大震災と法』の津久井先生からも、お声がかかりました。「一人一人を大事にされる災害復興法をつくる会」にも呼ばれて、現状について報告しました。あとは議員会館で、院内集会というのを開かせてもらって、多くの国会議員にこの現状を伝える勉強会を開催しました。あるいは、宮城県の県議に向けた勉強会を、仙台弁護士会の先生と共同で行いました。

何かすごいことをやっているように聞こえるかもしれませんが、これ、あくまでボランティア活動なんです。ボランティアは枠にとらわれないというか、自由な発想で、いまの世にないものを生み出すことです。それか間違ったレールが敷かれていれば、その間違いを正すってことを、別にボランティアがやっていい。無限の可能性があるし、可能性を誰にも止められないっていうのが、ボランティアの良い所だと思っています。自由意志によるボランティアをやってほしいと思います。(Part3-1へつづく)

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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