もくじ
プレーワーカーズ 廣川和紀Part2-1
遊びを通して子どもの成長を見守っているプレーワーカーの廣川さん。
子供の専門家として、だれもが子供時代に持っていた欲求について説明をしてくれました。子供が求める変化には2つの方向があるそうです。 その方向とは何でしょうか。
動画は2020年7月7日「復興ボランティア学」、プレーワーカーズの理事・廣川和紀さんのお話です。2020年はオンライン開講だったので、授業内容を4本の動画で提供していただきました。今回は2番目の動画を3分割したものの1/3本目になります。
だれもが子供だったけど、その時のことは忘れてしまう
では2時間目を始めます。子どもに係わることで、自分がやっいて得意なこと、専門でやっていることを少し話そうと思います。
子供と遊びについて、子どもの欲求の観点からお話しします。みなさんから見て子供ってどんな存在でしょうか。僕もそうだし、みんなもそうだし、誰もが子供だったことがあると思います。だけど子供だった時のことって結構忘れがちで、なかには子供に関わるのが苦手という人もいると思います。
子供だったことや、その時の気持ちとか、忘れてしまって、遠い存在になったりしてますね。だからスーパーとかで、「わーわー」言ってる子供とか見ると、「うるさいなー」とか、「ちゃんとしつけろよ」とか、いろいろ思う人もいるかもしれません。
子供の欲求には、外と内2つの向きがあります
ここで、もう1回子供ってどんな存在かということについて、「欲求」の部分から少し整理しているのがこのスライドです。この欲求については、子供だけじゃなくて、大人になってもあるので誰でも当てはまるものと僕は思っています。
まず、「自分」がいてAの矢印。自分から外側に矢印が向いています。外界に向かっている矢印はイニシアチブの欲求といいます。何かを触ってみたいとか、触れてみたいとか、変化させてみたいとか、何かをしてみたいっていう欲求です。たとえば、ここにあるたこ糸。僕は別に何も思わないけど、赤ちゃんとにこういうのを持たせたら、もうひたすらこうやって、糸を引っ張って、もう全部出しちゃうぐらいやってしまいます。このように変化させたい欲求っていうのが、子供の中にはそもそもあります。
もう一つは、人と一緒に何かをしたいという欲求。Bの矢印というのは、自分が変化をするっていう矢印です。さっきのたこ糸は、自分の外側のタコ糸を変化させるってことでした。Bの矢印はこのタコ糸を繰り出している人を見て、やりたくなって、自分も一緒にやり始めたりとか、自分を変身させたりすことです。よく幼稚園とか保育園の時に、糸をベルトにして、変身して「とぅ!」とか言ったり、女の子だったら、糸を頭にかけカチューシャみたいにしたりとか、変身したい、自分が変わりたいっていう欲求です。このようなことが、子供の行動原理の一つとしてあります。
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