1.大災害は他人ごとじゃない(2013年 石巻ふるさと復興協議会)

石巻ふるさと復興協議会

2013年6月4日 石巻ふるさと復興協議会西本健太朗Part1

震災から2年間、仮設住宅で支援活動をしていた西本さん。東日本大震災は他人ごとではないと言っています。というのも、出身地の高知県は、近い将来、南海トラフ地震が起こるといわれているからです。地図を見るとわかると思いますが、高知県は太平洋に面しいて、海岸線が長く、津波災害の危険性がとても高いのです。

3月まで仮設住宅で支援活動をしていました

西本健太朗
西本健太朗さん

今回講師を務めさせていただきます、西本健太朗と申します。この3月まで「石巻ふるさと復興協議会」に所属して、仮設住宅で活動していました。これまで「自立支援と生活不活発病予防」という活動をしていたのですが、今の活動を踏まえて、いろいろ考えてタイトルを変更しました。「サポートの在り方」というのを中心にお話しできればと思っています。よろしくお願いします。

いまの所属は「みらいサポート石巻」です。第1回でうちの中川専務理事がお話ししましたが、そこに所属しています。石巻仮設住宅自治連合推進会という、仮設住宅で自治会をつくっている方々のサポートをしています。出身は高知県です。大学は神戸大学に通っていました。

故郷の高知県は南海トラフ地震に備えています

高知県南海トラフ地震進度予想

この図ですが、南海トラフ巨大地震ということで、名前ぐらいは皆さん聞いたことがあるかもしれません。近い将来、巨大地震が来るだろうといわれています。図でいうと、震度階級で震度5強が緑なのですが、一番下の小さい島だけが震度5強で、それ以外は全部それ以上の揺れが来るといわれています。黄色が震度6弱、半分ぐらいです。震度6強がオレンジです。

ほとんどが震度6強で、中には、東北の地震でもありましたように、震度7もあるだろうといわれています。もちろん太平洋が目の前にあるので、津波もこちらと同じように20メートルとか、それくらいのものが来るだろうといわれてます。これは国の想定を県がもう一度試算し直したデータですが、高知県ではこういう取り組みもやっています。

本当はどれくらいの津波が来るのかという予想もあるのですが、県全体の見やすいものがなかったのです。個人的に自分の実家あたりを調べたら、うちはギリギリ大丈夫だったのですが、おじいちゃんの家は3メートルとか5メートルの高台にあるんですけど、木造のボロ屋なので、津波が来たら一巻の終わりかなと思っています。

高知県津波避難計画策定指針というのも、中間取りまとめとしてことしの1月に県が出しています。津波が来る危険性が高いことが分かっているので、「まずは揺れから身を守る」とか、「とにかく早く少しでも高い所へ」と。今からどんどん取り組んで、避難が速やかに行われるように、危機意識が高まっているということです。出身の高知県はそういう状況にあります。

※この講演の時点で、西本さんはみらいサポート石巻に移籍していましたが、講演依頼時点では石巻ふるさと復興協議会所属だったことから所属団体を前任団体のままにしてあります

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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