前回(Part6)では被災した状況を想像して、その時の対応や疑問について書き出しました。今回は、イメージしたことをグループで共有し、疑問点を明らかにしていきます。最初の質問は「避難所からいつ帰宅すればいいのか」。そもそも避難所へいくべきなのか、そうでないのかひとつ取り上げても、一人で想像していても、よく分からないことばかりですね。
もくじ
2014年4月29日ピースボート災害ボランティアセンター
小林深吾 Part7
イメージできなかった被災状況を共有しよう
今度は、最初に自己紹介をしたグループで、「私はこういうことを考えたけど、ここに困ったな」とか「私はこういう想定にしてみたよ」というのを、少し共有してみてください。
特に疑問に思ったこととか、困難に思ったことを共有してみてください。それぞれグループで、お互いこんなことを思ったとか考えたということを話し合ってみてください。その中で、「こんなことも私、考えなきゃいけないのね」というのがあれば、自分の『災害をイメージしてみよう』のところにも随時書き込んでいって構いません。
なかなか想像するのは大変だったという人。結構いますね。何をイメージしたらいいのか分からなかったという人。ああ、いらっしゃいますね。逆に、グループで今話し合ってもらって、「こんなことに困った」「こんなことが疑問だ」ということがあったかと思うんですけれども、どんなことがグループの中で挙がってきました?
避難所に行くのはどんな人
「避難所に避難したときに、どのぐらいしたら家に帰っていいの?」という質問ですよね。ちなみに、避難所に避難したときに、どのぐらいで家に帰ったらいいかって答えられる人はいますか。
多分、震災の規模によっても違うと思うんですけれども。一応、必ずしも震災が起こったら、絶対に避難所に行かなければいけないというわけではないです。避難所に行く人たちというのは、家での生活ができなくなってしまった人たちが避難所に行きます。
例えば、家が壊れてしまったので、家で生活できないから避難所に行くとか。水道・電気・ガスが止まっているので、家で生活することが難しいから避難所に行きます、というふうになります。
避難所から自宅に戻る時期は?
そこから、避難した人たちは、基本的には一時的に生活する場所なので、人によっては次の日に「親戚の家があるから、そっちに移動します」という人もいます。また、じきにライフラインが復旧して、家での生活ができるので、自宅へ帰りますという人もいます。
一方で、家がもう壊れてしまって帰る場所がないから、仮設住宅が出来上がってから、避難所を出て仮設住宅に移るという人もいます。いつまでいなきゃいけないということはないです。自分の生活する場所があるとなったら、そこに移動するというのが原則になっています。
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