もくじ
にじいろクレヨン 柴田滋紀 Part4-3
津波の街だった石巻で、子供たちの遊び場づくりを始めた「にじいろクレヨン」。 新型コロナで外出を制限された子どもたちの「遊びの危機」に対して、にじいろクレヨンは何ができるのでしょうか。
動画は2020年6月30日「復興ボランティア学」、にじいろクレヨンの代表・柴田滋紀さんのお話です。2020年はオンライン開講だったので、授業内容を4本の動画で提供していただきました。今回は3番目の動画を3分割したものの3本目になります。
新型コロナ感染症も違った形の災害だと思うんですが、子どもたち起こっている問題と、にじいろクレヨンができる貢献とはなんでしょうか
本当に問題は見えにくくなってるかなと思ってます。なんでかっていうと子供達は学校に行けず家で過ごすことを、強制させられています(2020年2月28日付の政府による一斉休校措置当時)。子供たちにとっては、毎日ゲームし放題になってる状況です。子供たちは、そうすることで「ゲーム脳」になってしまっていると言うか、使ってる部分が脳の一部分だけになってしまっていておそらく、その感性とかが相当にぶってしまってると思います。
感性というのは、音とか色とかも、全てなんです。しかし、激しいもの、簡単に快楽が得られてしまうようなことで、ゲーム漬けとなっています。そういうことで子供たちが育っていくために必要な、自然と触れたりとか、人と触れたり、友達と会ったりといったとが、今できない。それはある意味、死んでる状況であると思っています。生き生きとしているかどうかっていうところの価値基準でいくと、いま子どもたちは生き生きとさせられない状況があると思っています。
子供たちがいきいきと生きることで、伸びていく部分があるはずなんです。けれども、そこが閉じられてのびのびとしていないことがあります。ということは子どもたちの成長に蓋されている状況にあるのです。これがどのくらいの期間続くのか分かりません。続けば続くほど、その子供たちがそれを取り戻すためには相当な時間がかかるのだろうなと想像しています。
にじいろとして、これは恐らく変わらないことだと思うんですが、子供たちがのびのびできる環境をつくることで、子どもたちが生き生きとできる環境で作っていくこと、それが我々のできる唯一ことではないかと思っています。(終了)
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