もくじ
にじいろクレヨン Part2-2
津波の街だった石巻で、子供たちの遊び場づくりをスタートした「にじいろクレヨン」。地震が起きたとき、代表の柴田さんは消防団の一員として避難誘導に出動していました。そのさなか、振り返って海を見たら津波が視界に。一問一答で緊迫した避難の様子を、話していただきました。
動画は2020年6月30日「復興ボランティア学」、にじいろクレヨンの代表・柴田滋紀さんのお話です。2020年はオンライン開講だったので、授業内容を4本の動画で提供していただきました。今回は3分割した2番目の動画の2/3本目になります。
3月11日は何人で消防団の活動をしていましたか
私がいた消防団に所属してる人は12〜13人いたと思うんですけれども、震災当日に消防団に集まった人たちは3人でした。地区の班長さんと私の先輩にあたる人と私の3人でした。3人集まったら消防車を出動してよかったので、その時は消防車に乗って、これから津波が来るので皆さん避難してくださいね、ということをスピーカーを使って、避難告知をしてまわっていました。
津波はいつ頃来たのでしょうか
そうですね地震があってから、約一時間弱だと記憶してます。その時は消防車に乗ってから20〜30分ぐらい経ってたかなと憶えています。最初は津波というか、海へ向かって消防車で走っていたら、海の方から津波が我々の方に向かってきました。急いでUターンさせて、門脇小学校の校庭まで消防車で津波から逃げました。そこで小学校の裏手が山だったことを知ってましたので、小学校の校庭で車を乗り捨てて、走って山の中腹まで逃げました。校庭に避難してる人たちもたくさんいたので、その人たちに「津波が後ろから来るから逃げて、逃げて」と声がけしなががら走っていました。私は若いし、足も速いので、その人たちを追い越して、「逃げて!」と声がけしながらも、まず自分の身を第一にして逃げました。振り返ると津波が、大人が走るスピードよりも遅いくらい、駆け足くらいのスピードで追いかけてきていました。津波が追いかけてくるというよりも。津波に飲まれた家とか車とかがが押し寄せてくるような形でした。
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