2015年の復興ボランティア学は最も盛り上がりを見せました。というのも、大学から復興共生プロジェクトの予算をいただき、外部から浅野くんという専任者を招いたからです。浅野くんも東日本大震災後に石巻へ来たボランティアで、他の団体に所属しながら、復興ボランティア学を盛り上げるために力を尽くしてくれました。
もくじ
復興ボランティア学が担ったボランティアセンターの役割
しかし、残念だったことは、石巻の大学はボランティアセンターをつくる気もなく、大学の社会連携機関もボランティアに関心がなかったことです。そこで、復興ボランティア学は、大学の1室を利用して、ボランティア求める地元と大学とをつなぐ、学生カフェを開きました。浅野くんはそに常駐し、講座の運営やボランティアのコーディネイトをするだけでなく、時には学生と一緒になってボランティア活動をするなどの活躍をしてくれました。その他にも、年齢も近いだけあって、学生の相談に乗るなど「斜め上」の良き関係を作っていました。
復興支援活動を課題にして学生が調査発表
2015年度の復興ボランティア学から、学生の課題発表を始めました。学生をグループ分けして課題に取りくんでもらい、授業時間を使って発表をするといった取り組みです。課題は普段から復興支援活動に取り組んでいる山崎ゼミの学生が考えました。
その時の課題は以下の通りです。
1)被災地での写真撮影に賛成か反対か。
2)今後、石巻は活性化する?賛成か反対か。
3)ボランティアの単位認定に賛成か、反対か。
この課題についてグループで考えをまとめ発表し、その発表に対して受講生が評価をしました。ここでも浅野くんが、学生グループに働きかけて、課題の完成まで面倒をみてくれていました。
ネパール地震で講師が辞退というハプニング
この年はネパールで大地震がありました。そのため、2人目の講師の吉村さんが緊急支援でネパールで行くことに…。授業に穴が空きそうで、どうしようかと思いましたが、学生向けのボランティア・マッチングイベントに切り替えることができました。急なことにもかかわらず6団体が引き受けてくれました。復興ボランティア学の日頃の取り組みがあったからこそだと思います。
2015年復興ボランティア学日程
4月28日 石巻社会福祉協議会 阿部 由紀
5月12日 OPEN JAPAN 吉村 誠司(中止)
⇒学生ボランティア・マッチングイベントに変更
5月19日 Action is a message project 田畑祐梨
5月26日 学生発表(1回目)
6月2日 BIG UP石巻 原田 豊
6月9日 はまのね 亀山 貴一
6月16日 ベビースマイル石巻 荒木 裕美
6月23日 学生発表(2回目)
6月30日 底上げ 矢部 寛明
7月7日 Swich 高橋由佳
7月14日 TEDIC 門馬 優
7月21日 学生発表(3回目)
コメント