9. 支援活動におけるNPO・NGOの連携

石巻市社会福祉協議会

東日本大震災の災害ボランティアセンターで奮闘していた、石巻市社会福祉協議会の阿部由紀さん。災害ボランティアセンターで受け入れたボランティアの他にも、NPO・NGOによって組織されたボランティアがいました。そのような団体同士の連携を図るため、連絡調整機関が設けられ、それが石巻災害復興支援協議会へと発展しました。

2014年4月22日 石巻市社会福祉協議会 阿部由紀Part9

災害ボランティアセンターと他組織の連携

そういう若いエネルギーというのは、主に復興支援協議会が主催する部分でした。写真の真ん中にいる下のほうにいらっしゃる方が会長さんです。

彼は青年会議所の元会長でして彼がリーダーシップを取ってくれて、その隣にいる自衛官の方、これは山形の人です。山形の部隊の人が行方不明者捜索という大義名分のもとに、自衛隊は命令がないと動いてはいけないのですが、よくぞここまで動いてくれたということもありました。

こういうことがあって、いろいろな人たちが賛同をして、動きになっていきました。私自身もちょっと立ったまま参加していますけれども、みんなから見て右端に立っているのが私です。こういった皆さんと一緒にやってこれたことが、ある意味、楽しい毎日だったというか、刺激がありました。

石巻災害復興支援協議会の誕生

石巻の災害ボランティアセンターの特徴ですが、石巻NPO・NGO連絡会議を始めました。山形の県議会議員になった人がいて、これを作ったらいいと言ったことから活動が始まりました。その方がちょっと選挙のために山形に戻ったので、ピースボートというNGOにそれを委ねていきました。

それでピースボートさんが石巻災害復興支援協議会を始めたのですが、石巻出身の方から協力の申し出がありました。そして、地元出身の人に会長になっていただいた方が、事を進める際にピースボートのリスクを避けられるということなって、その人を中心に活動が始まったのです。

今は「みらいサポート石巻」と名称をあらためて、中間支援組織として活動しています。みらいサポート石巻の登録団体の実績としては、当時342団体16万6,000人が賛同して活動をしていました。これこそ石巻が他に誇れることだと思います。

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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