2.家族の日常の行動パターンを確認しよう

ピースボート災害ボランティアセンター

「わが家の災害対応ワークショップ」というテーマで、ピースボート災害ボランティアセンターの小林深吾さんからのお話しです。みなさんは自分以外の家族の普段の行動や、持病があるとか、服用している薬は何かとか、知っていますか。それを知っておくだけで、災害が起きたときの心配事が減ります。

2014年4月29日ピースボート災害ボランティアセンター
小林深吾 Part2

自分以外の家族の普段の行動を知っていますか

最初に、「家族を知る」というところです。ちなみに、この中で一人暮らしの人。3分の1ぐらいですか。二人暮らしの人。ほとんどいないですね。ちなみに、友達とルームシェアしています、という人。ほとんどいないですね。あとの人は、家族と一緒に暮らしています。ああ、結構多いですね。なるほど。分かりました。

今から考えてほしいと思っているのが、「家族の日常の行動パターンを確認しよう」というところです。ワークブックの2ページ目を開いてください。ここのページです。書き込める人は書き込んでいっていいのですが、ちょっと聞いていきたいと思います。

家族で一緒に暮らしている人、ちなみに、家族の日常の行動を知っていますか。 何で、そんな家族の日常の行動が大事なのかというと。例えば、「自分は、朝、家を出て、大学に来て勉強をして、夕方家に帰ります」というふうな自分自身の行動パターンがありますよね。

お父さんと一緒に暮らしていれば、お父さんが会社に行って、夜遅く普段は帰ってくることを知っていたりします。それを知っていると、震災が起きたとき、日常どの時間で震災が起こっても、家族がそのとき会社にいるのか、お兄さんは学校に行っているのか、それともバイトに行っているのかということが分かりますよね。

最初に確認したいことは、普段、自分以外の家族はどういう行動を取っているのかということを、知っているかどうかを知りたいと思います。

特に配慮が必要な家族はいますか

その中で、もう一つ知っておいてほしいことがあります。特に家族の中で気になることとか、配慮が必要なことがあるかどうかということです。例えば、70歳以上のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしています、という人はいますか。

おじいさんですか、おばあさんですか。おばあさん。元気ですか、おばあさんは。普段、お薬とか飲んでいますか。飲んでいます。例えば、震災があったときにその薬が足りるのかとか、震災が起こったときに薬局で手に入るのかということも、知っておく必要がありますね。

 皆さんの2ページ目に書いてある、この防災家の場合。お父さん、お母さん、あと小さな女の子が1人と、おじいさんと、犬がいます。ここに日常の行動が書かれています。例えば、防災家のお父さんの場合、ぜんそくの薬を飲んでいる。さっき言ったように、震災が起こったらその薬はどうするのかとか。帰宅が遅いと考えたときに、ほとんどお父さんがいない状態で震災が起こる可能性が高いですね。

例えば、防災花子さん、お母さんの場合。普段コンタクトをしている。もし、夜に震災が起こってコンタクトを付けていない状態だったときに、すぐに眼鏡が手に届く所にあるのかどうかも大事かもしれないです。娘とかおじいさんにも、それぞれちょっと配慮が必要なことがあります。

自分のイメージの中で、家族が普段どういう過ごし方をしているのかということと、その家族の中で特に気になることとか、配慮が必要なことがあるのかどうかというのをイメージしてみてください。


やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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