1.わが家の災害対応ワークショップ

ピースボート災害ボランティアセンター

東日本大震災直後からピースボート災害ボランティアセンターは支援活動を続けています。2013年に引き続き、2014年も代表理事の小林深吾さんに登壇していただきました。今回のテーマは「我が家の災害対応」ワークショップです。

2014年4月29日ピースボート災害ボランティアセンター
小林深吾 Part1

自分と家族の防災を考える

皆さん、こんにちは。こちら側が、めっちゃ元気よかったですね。ピースボート災害ボランティアセンターの小林深吾と申します。よろしくお願いします。

今回も復興ボランティア学ということで、去年に引き続き今年もされていて、いろいろな活動をしている人たちが登壇して話す機会となっています。前回、石巻社協の阿部さんが、その当時の石巻のボランティアの受け入れだったり、災害支援の様子だったり、今後のことについて話したかと思います。

このあとも、私のほかにもいろんな団体の人たちが出てきて、どういうふうなボランティア活動をしているのかとか、支援活動をしているのかということを話されるかと思います。
私たちピースボートも、2011年3月からずっと石巻で災害ボランティア、例えば、泥かきとか炊き出しとかをしながら、現在も浜の漁師さんとか仮設にかかわっています。

ただ、今回は支援活動の内容というよりも、そもそも災害支援をする前に、自分自身が、災害が起こったときにどういうふうな対応ができるのかとか、どういうふうな備えをしているのかというのを、少し皆さんと一緒に考えたいと思います。

まず自分の身、自分の家族を守ることが第一優先で大事だと思います。その次に、ほかの人の手助けをしたり、ボランティアしたり、ということも必要だと思いますけれど、まずは自分のこと、自分の家族のことをどうやったら助けられるのかを一緒に考えていく1時間半にしたいと思っています。

わが家独自の災害対応を、家族と話し合う機会をつくろう

今日のテーマは、「わが家の災害対応ワークショップ」というテーマで進めていきます。具体的に何をするかというと、僕は今日あまり話さないので、できれば皆さんからいろいろ話を聞いていきたいと思っています。このワークショップは、震災が起こったときをイメージして、わが家独自の災害対応を考えることを目的にしています。

もう一つ、このワークショップだけで終わりではなくて、わが家に帰ったとき、一人暮らしの人もいると思うんですけれども、一人暮らしの人は一人暮らしの人として、家族で話し合うべき内容とか、備えるべき内容が分かることを目的にしています。

世の中には、たくさん防災とか減災とかの情報があふれているかと思います。例えば、「防災ずきんを買ったほうがいいよ」とか、「ヘルメット持っていたほうがいいよ」とか、「備えをしたほうがいいよ」という情報はたくさんあると思います。

ただ、自分の家で、一人暮らしの人は一人暮らしの人なりに、例えば、おじいちゃんと一緒に住んでいる人は、おじいちゃんがそのとき災害が起こって大丈夫なのかとか、それぞれの家庭によって、備えるべきこととか、やらなければいけないことは違うと思います。

なので、世の中にあふれているたくさんの防災とか減災の情報を、どうやって自分の家族とか家に当てはめて、役立てるようなかたちにするのか、というところが大事だと思っています。

目的は2つです。災害をイメージして自分独自の災害対応を考えること、どうやって備えるのか家族で話し合うことが分かる、ということを目的にしています。

身の回りを知り、災害をイメージする

次、いきます。ワークショップの内容、3部制になっています。短いのですけど。第1部「身の回りのことを知る」ということで、家族のことを知るとか、自宅のことを知るとか、地域のことを知るということを最初にやっていきます。

第2部「イメージする」。被災した状況を実際にイメージしてみようということをやります。一応、ここの区切りでは72時間、3日間としています。それは、もし大きな震災が起こったときに、外から入ってくる支援は3日後だとよく言われています。

その間、逆に言うと、震災が起こってから3日間どうやって自分と家族、もしくは地域の人と助け合いながら生き残るのか、ということを考えていかなければいけないので、72時間にしています。

災害をイメージすると、いろいろ疑問がわいてくるかと思います。「避難所ってどこに行ったらいいの?」とか、「家族と連絡を取るにはどうしたらいいの?」ということもあると思うので、最後、そういった疑問に応えながら、どうやって対応を考えるのかということをしていきます。 

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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