河内さんたちが大学生の頃に関わっていた、障害を持った人たちの親も15年も経てば高齢化がすすみ支援が必要となってきました。そうした必要に合わせて、み・らいずで活躍している大学生ボランティアも、ヘルパーやケアマネジャーの資格をとって活動しています。
もくじ
2014年5月13日 Edge 河内崇典 Part9
障害者支援から高齢の親の支援へ
高齢者の支援もしています。僕が始めたのは15年も前の話なので、例えば60歳だったお母さんは75歳になってます。75歳になってくると、本人さんの支援をしていればなんとか生活をと思ってたんですけども、お母さんも認知症が入ったりして家族ごとの支援が必要になったりします。
今はケアマネジャーの資格を取って。そうなんです、僕らは全員が学生のころからの集団なので、みんなで勉強して、みんなで必要な資格を勉強して取っていくスタイルなのです。
こういう若いケアマネ、26、27でもケアマネジャーして、高齢者の方のケアプランつくっています。例えば、ここにホームヘルパーを派遣します、入浴を入れますとか、訪問介護、訪問看護師入れますとかみたいなことを自分たちがこういうふうに作って活動をしています。
こういったところにも、学生のヘルパーが、例えば、食事介助に行ったりとか家事援助に行ったりとかっていうようなことをやっています。もちろん身体介護、通院介助みたいなことを全部やっています。
家事援助で失敗したこともあります
うちが苦手をしてるところは家事援助ですね。学生たち冷蔵庫開けて、食事つくってって言われたらてんてこまいみたいなんで、大半のクレームが食事が作れないっていうことなんですけど、食事ぐらい作れなくたって大丈夫です。
だいぶ昔になりますけど、僕も1回ヘルパーをやってたときがあったんですよ。「ちょっと河内くん、わかめのみそ汁作って」って朝いったときに言われて、「いいですよ」言うて。
こうやってこうやってって言うてくれてるんですよ、はいはいはいはいみたいな、入れた瞬間、わかめがボーンってなって。わかめってふくらむって知ってました。ビックリするぐらいの真っ黒の鍋ができあがって、さいてもさいてもわかめしか出てこないという、あれは初めて見ました。
季節のみそ汁ができたと思って、ちょっと多めにわかめを干されたやつを入れたら、あれがあれぐらいの形やと思ってたので、大量にわかめを投入したら全部真っ黒。それぐらいの失敗ぐらいどうってことないです。見えないところでわかめ大量に捨てましたけども、そんなんは大丈夫。
障害の個性を活かした就労支援
今は障害を持った人たちの就労のサポートもしています。本人たち地域で生活していくのも当たり前ですけれども、地域で暮らしていくには、地域で働いていかなければならないんですね。
仕事の方を、まだ東北は鳥貴族ないかな。ない。
280円均一のはしりっていうお店のところと連携をして、本人さんたち串打ち。自閉症の子たちっていうのは、一緒のバーッと形を作っていくのが得意なんですね。
サービス業は確かに苦手です。あれ買ってきて、これやっといて、あれもこれもって言われたら、あれもこれも分からないじゃないですか。でも、40グラムずつ丸めてきれいに打ってくださいって言うたら、僕らより早くやる。
彼はどんなパートより時給が一番多くもらってます。なぜならスピードがあるから。そういう障害を持った人たちの個性をいかして、仕事と結びつけていってるっていうことをやっています。
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