15校も受験してやっとの思いで入学した大学ですが、全く馴染めず大学へは行かずにプラプラしていました。さすがにアルバイトくらいはしようと思って、やってはみたもののこれにもまた馴染めない。そんなとき、高校の友達から高額で、お年寄りと話すだけという楽ちんバイトを紹介されます。行ってみたら、福祉の有償ボランティアという説明でした。
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2014年5月13日 Edge 河内崇典 Part4
大学が面白くなくて不登校に
そこで結局、大学生ってもうちょっと晴れやかなものだなと思っていて、例えば、コンパがあって、サークルがあってなんかいろんな友達ができてって思ってたのに。
皆さん大学おもしろいですか。大学おもしろいなと思う人。おもしろくないと思う人。
僕はもっと大学ってもっとおもしろいと思ってたんですよ。なんかやっぱり高校よりもいっぱい多くの人がいているし、この大教室みたいななんか超苦手だったんですよ。
誰と友達になったええねんと。高校のときってクラスがあるじゃないですか。そのマンモスな近大だったんでクラスがなくて、誰と友達になったらいいんかなと。「河内、この授業取ってる」とか「出席取るで」とか「ゼミどうする」とか、そんな話がおもんなくて、僕、大学どんどんどんどん不登校になってくんですよ。
でもとりあえず近畿大学の前のゲームセンターまでは着くんですよ。20円でできるゲームセンターっていうのがあって、そこから一歩も動くことができず、結局大学不登校みたいになっていた秋口ですよ。
僕大学15校受けてるっていうことから、なんとなく薄々気づいてるでしょうけど、確かに実家は結構裕福なんですよ。15校でかける3万円で、大学の受験だけで30~40万親が払ってるわけですから。だからバイトもせずして親のすねかじってる。
親のすねかじってる人。はい。ガンガンかじれるときはかじっておこう。かじってたんですけども、さすがに大学行かない。昼夜逆転して二言目にはプロボウラーかハスラー目指すみたいなんて。ビリヤードとボウリング漬けみたいなんで、ボーリングは222ぐらい出るようなるし、マイキュー買ってビリヤードの毎晩行ってて、大学にはもう行かない。
夜帰ってきたら5時で目が覚めたら夕方の5時ぐらいでみたいな生活で、大学にも行かないのに、「ちょっとおかん、お金ちょうだいや」みたいな、「そんなもんんは渡せるわけないでしょう」みたいなこと言われて。いや確かにって思いながら、ちょっとずつ親もキレてるわけですよ。
降って湧いた高額アルバイト話
なんかバイトせなあかんって思いながら。みんなバイトしてますか。なんかバイト行ったって、それなりのバイトのコミュニティがあって。たかだかバイトのアルバイトの先輩のくせに偉そうになんか言うてくるやつ多いじゃないですか。
おれそんなん大嫌いで、コミュニティのないとこ行こうと思って。某クロネコヤマトみたいなコミュニティのない荷物だけを捌くだけのところ行ったんです。でも荷物が重たくて、しんどくて、誰ともがんばろうねみたいな声かけがないから続かない。結局アルバイトも続かなかったんですよ。
そうこうしてるうちに、秋口ぐらいに高校のときの友達から電話がかかってきて、自分たかのりっていうんですけど、「たかのり、お前何してる」と。「いや、バイト続かんくてさ」「めっちゃいいバイトあんで」「どんなバイトやねん」と。「おじいちゃん、おばあちゃんとしゃべるだけで1時間千なんぼもらえる」そこれは奇跡やろうと。
そんないい話ってあると、だって日頃の行い一番悪いことしてるのに、こんな話が転がるみたいなんてことで、行ったのが障害持った人とかの総合福祉センターっていうところです。
確かにおじいさん、おばあさんがいたんですけども、実はそういうお話し相手ではなくて、指導員さんが急に出てきて、在宅の方で脳性麻痺の重度障害を持っていて、知的障害と重複ですと。その方の在宅の入浴介助を大阪市の有償ボランティアの、ガイドヘルパーっていう制度を使って、あなたに入ってもらいたいって言われて、ちんぷんかんぷんですよ。
何言うてるか、でもなんとなく読みほどいていけば、まあまま障害持った人だ。脳性麻痺だな。脳が麻痺して重度の障害だとか、知的障害もあるとか、在宅なんだとか。入浴のお手伝いなんだ。みたいなことは分かったんですよ。
いや、これは完全にやってもうた、ほんで間違えてもう1人高校のときの連れ誘ってたんですよ。そいつはミスタードーナツで時給が750円やったんですよ。おれもそれ鼻で笑って「引く~」言うて、「こっち側話すだけやで」みたいななんて、2人でのりのりで行って。そこから世の中の勘違いが始まったんですよ。
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