「障害を持った人や不登校や引きこもりの子どもたちが地域で暮らしていくためには、地域の理解を作っていかないといけない」と河内さんは言います。そのために、障害者の個性を価値に変えるような活動をしたり、街に彼らの居場所をつくるなど、関心を喚起する活動を続けています。
もくじ
2014年5月13日 Edge 河内崇典 Part10
自閉症の子の描いた絵がアートになった
ここにはないけども、学生たちがざわつくのは、本人さんたちの個性をどういかすかなんですよ。だから、これから障害を持った人のことは、興味なかったりとか関心なかったり関係なかったりと思うかも分からないけれども、出会ったときにヘルパーじゃなくても関わるっていうこと可能ですね。
芸大の学生たちが障害を持った人たちのアートを見ておもしろいと。これは習ってないアートですごい楽しいと。でも作業所、どっかに行けば、なんかこの人たちの絵はかわいそうだからバザーで売られていると。それを変えていきたいという学生たちの企画を提案して、いろんなブラッシュアップして、コンペに出て賞をもらったりしました。
最終的に自閉症の子の描いたアート、絵がビームスからTシャツになりました。ビームスT、だから1,000円じゃないですよ。ビームスT、原宿まで見に行きましたけれども、原宿なんかでは5,250円でその子のTシャツがハンガーにかかって売られていたので、そういう企画ですよ。芸大であれば。
例えば、彼らがこの可能性をどういうふうに形に変えていくかっていう、エージェントですよ。だからプロデュースしていくっていう、だから彼らの力は、彼らはコミュニケーションが取れなかったり、自分でこういうことを作ることができないけれども、彼らの力をどのようにいかして社会に発信していくかっていうことで、1つビジネスになっていくっていうこともあるということを覚えといてもられたらなと思っています。
大学生の手で街に居場所を創り出す
こんな感じで不登校の子どもたちの居場所支援をやっていたりとか、子どもたちの保育ママ、待機児童といって保育所に入れない子どもたちやお母さん方がいて、それを家の中で子どもたちを見るというような大阪市の保育事業をやってます。
例えば、発達障害っていわれる不登校ではなく、知的障害の手帳を持ってない子どもたちも多くいます。そういう子どもたちに対しては、大学生の得意な部分をいかして、家庭教師の派遣っていうような形でやっています。
まちづくり、やっぱり障害を持った人や不登校や引きこもりの子どもたちが地域で暮らしていくためには、地域の理解を作っていかないといけない。でも地域の理解で、理解してください。理解してください言うたって、誰もそんな理解してくれないですね。中にはもちろんいい人がいて理解してくれますけども、どちらかと言うと、無関心。
その無関心をどういうふうに関心の方に持ってくるか。一緒に子どもたちを通して地域で遊ぼうということで、みんなで農園で一緒に野菜を作ったりとかしています。だから地域でどういうふうな活動をしていくのかっていうようなところを、地域に根ざすような活動で子どもたちの支援をしたり、農園で遊んだりとかっていうようなことをやったりとか、健常の子どもたちを大学生とマッチングをしてます。
例えば、ハロウィーンのイベントをしたりとかクリスマス会のイベントをしたりとか、夏にはキャンプに連れていったりするとかっていうこの子たちは別に知的障害とか不登校ではありません。地域の子どもたちに対しても、そういうボランティア活動っていうのを大学生が行う機会を作っています。
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