1. わくわくから何かを探す大学生活(2013年 石巻復興支援ネットワーク)

石巻復興支援ネットワーク

2013年7月3日 石巻復興支援ネットワーク 渡部慶太 Part1

東日本大震災のボランティアで来た石巻に残り、石巻復興支援ネットワークの事務局長として活躍していた渡部さん。7月に団体を辞めて、実家へ帰るというのでお話しを頂きました。渡部さんは、大学で失恋したことをきっかけに、自分探しを始めました。大学生活で何かを見つけるために、わくわくすることをやってみて、そこからやりたい何かを探し始めます。

私の役割を終えたので石巻を離れます

石巻復興支援ネットワーク元事務局長 渡部慶太
石巻復興支援ネットワーク 渡部慶太さん

石巻復興支援ネットワークの渡部と申します。私は震災後、3月28日から入って復興支援活動をやっていたのですが、今月で一応帰る予定です。2年と少し石巻で活動してきました。

当初、話の内容は私がやっていた石巻復興支援ネットワーク、地元のお母さん方とやっている団体なので、その自立化、現地化についてお話ししようと思ったのですが、外部支援者としてお母さん方に引き継ぐ話をするよりも、今話を聴いていただいている皆さんに少しでも引き継げればいいかなということで話をしていきたいと思います。

まず第1部です。「大学生活をさらに10%面白くするには」。私の29年間から見えてきたことですけれども。まず、私は男で29歳、千葉県出身です。今日、私はここに来て一番ショックだったのは、学生さんに「こんにちは」と言われたのです。非常に礼儀の正しい学生さんだなと思ったのですが、それだけ先生に見えるというか、おじさんに見えるんだろうな、というのが非常にショックでした。これが約1時間ちょっと前の出来事です。そういう中でスタートしています。

女の子と遊びたい一心で大学を目指しました

アウトロー高校生

私は高校生のとき、「アウトローな理系高校生」、要はクラスにあまりなじめない高校生だったのです。高校時代は部活に熱中していました。よくある話ですね。部活一辺倒でやっていたのですが、高校3年生で受験を迎えます。大学受験どうしようかなと思ったときに、取りあえず周りの受験生というか、仲間には負けたくないので受験勉強を頑張ろうと、そこそこ頑張る中で、どうやって大学を選ぶかが決まらなかったのです。

「理系高校生」とありますが、理系のコースだったので女の子がほとんどいません。「どうしようかな、でもやりたいことがないしな」と考えたり。発想が単純で、好きな女の子と同じ大学に行きたいと考えたり。あとは理系の高校ということで、言い訳ですが、女の子と遊ぶ機会がほとんどなかったのです。

ということで、もう私の頭の中は女の子と遊びたい。それが受験のすべてになりました。多分これに拍車を掛けたのは、禁欲生活です。高3のとき私は禁欲生活を送っていました。詳しい話はしないですが、すべての欲を抑えるというのをやっていました。

失恋をきっかけにやりたいことを探し始めた大学生活

大学デビュー

そういうわけで大学になります。大学は筑波大学というところに入学します。この生物資源学類というのは非常に良かったのです。何がいいかというと、男女の割合が1:1でした。理系の方からすると、男女1:1の割合というのは非常に天国なのです。ということで、生物資源学類に入学しました。早稲田の理工とかも受かったのですが、理工は男性ばかりで嫌ですから。ということで、筑波に入りました。

「七夕の悲劇」と書いてあります。大学1年の7月7日七夕の日に、僕は女の子に告白します。人生初めての告白です。でも、「悲劇」と書いてあるので、失敗しました。せっかく女の子と遊びたいと思って入ったけれども、7月7日に撃沈します。それ以来、学部内では何もありませんでした。という中で、最初から私の生きる目的を失って大学生活が始まります。

高校同様に、ほとんど部活と一緒なのですが、テニスサークルに入会してテニスを朝から晩までやります。あとはサークル運営に青春をささげることになります。やっぱり楽しいです。テニスを夢中でやれば勝てるようになるし、楽しいのですが、ふと思います。「何のために大学にいるんだろう、卒業したらどうするんだろう」と考えるのです。「このまま遊んでいていいのか」と考えるようになります。

じゃあ、何を頑張ろうか。やりたいことを探しますが、見つかりません。成功はしたいと思っていたので、何か見つければそれに対して直線で進めば成功する可能性は高いと思うのですが、その「何か」がない。だから、探して見つけるしかなかったのです。

どうやって探すかという中で、いろいろな、お友達だったり、イベントだったりという中で、自分がやってみたいこと、わくわくすることをやろうと決めます。ちなみに右下は山中湖なのですが、ペットボトルいかだを作って出発するシーンです。これはどうでもいいですね。

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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