9.女性が活躍できる町をつくる

石巻復興支援ネットワーク

2013年7月3日 石巻復興支援ネットワーク 渡部慶太 Part9

東日本大震災のボランティアで石巻に来て、その後、石巻復興支援ネットワークで事務局長を務めていた渡部さん。この先、女性が活躍できる町をつくるために、子育て世代の女性の小さなチャレンジを応援することと、子育て環境を整える必要があると言っています。そのような町を目指そうとすれば、1つの団体だけでできないので、地域で手を取り合って一緒に解決することが大切だと指摘しています。

小さいチャレンジを応援できる風土づくり

第2部まとめ

最後まとめです。今後、石巻復興支援ネットワークが何を目指すかというのは、私はもうあまりタッチをしていませんが、子育て世代の女性が活躍しやすい町を目指していくのだろうなと思っています。

女性、ママですね、子育て中のお母さん方が輝けるようなサポート、ソフト面でもハード面でも充実している環境づくりをやっていくのかなと。いきなり輝くママがボンと出てきたら非常に気持ち悪いので、小さな積み重ねです。小さいチャレンジを少しずつ応援していく。小さいチャレンジが創出されやすい町。出るくいを打つじゃないですけれど、小さいチャレンジを応援するような風土がいいのかなと思います。

「人口減少に歯止めを掛ける」と書いてありますけれど。今、子供たちの遊び場がありません。校庭とか公園とかにも仮設住宅が建っていて、仮設住宅がなくならないと子供たちの遊び場はできないのです。仮設住宅が復興住宅に移ってなくなるまで、恐らく2年3年以上かかると思うのですが、それまで子供たちは遊ぶ場所がないまま待たなければいけない。

そういう状況が続くと、子育て世代の方々は石巻から離れてしまいます。そうならないように、しっかり子育て環境を整える。そうすることで、特に若い世代の人口減少に歯止めを掛けることが大切かなと思います。

目の前の機会にチャレンジしましょう

インターン募集

そういう町を目指そうと思ったら、やらなければいけないことは非常大変です。一つの団体でできるわけがない。本当に私たちが解決したい子育て環境を良くすることを目指すためには、地域全体で頑張っていかないといけない。いろんなNPOさん、支援団体さん、行政の方、関連団体さんとかと一緒になって解決していかなければいけないと思います。

最後、ぜひ皆さんには積極的に新しいことにチャレンジしていただきたいと思います。もし、私たちの団体でインターンをしてみたいという場合であれば、こういったことを募集していますということをご案内したいと思います。これから私たちは駅前で、お母さんたちが何かチャレンジしたい、それを応援するカフェを運営したいと思っています。

そのカフェの運営サポートですとか、皆さんにお配りした「石巻に恋しちゃった」というイベントのサポート、一緒に運営をしていただく方。あとは手仕事です。アクセサリーを作って売る事業を拡大していただく方。そういった方々を募集しています。私たちの団体でなくてもいいと思います。本当に皆さんがやってみたいと思う団体さんでいいと思うので、ぜひアクションをしていただければと思います。

※現在、カフェおよび「石巻に恋しちゃった」事業は終了しています。

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

関連記事

団体別インデックス

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


最近の記事

  1. 12.東北で手仕事のタネを育てたい

  2. 11.笑顔の最大化がゴールです

  3. 10.OCICAが切り開いた外の世界

  4. 9.売るためにはデザインが鍵だった

  5. 8.鹿のツノでものづくりをしよう

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

TOP
CLOSE
Translate »