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2013年6月11日TEDIC 門馬優Part2
学生時代の苦しい経験を経て、東日本大震災後の石巻で教育系のNPOを立ち上げた門馬さん。なんと、大学生時代はひきこもりだったというのです。その頃どんな生活をしていたのか、ひきこもり時代の生活について語ってくれています。
ウイニングイレブンを70年分しました
僕はどういう学生生活をしていたかというと、ひきこもりでした。あまり信じてもらえないですけれど、本当にひきこもりです。どんな生活をしていたのかなって、今でも結構記憶がうろ覚えなところもあるのですが、ちょっと並べてみました。
どんな感じでひきこもり生活をしていたかというと、まず1つ目。「朝8時ごろに寝て、夕方5時ごろに起きる。全く起きないときもある」という生活をしていました。ちなみに僕は、マンションみたいな感じですけれど、寮みたいなところに住んでいました。2つ目です。「服装は半年間ずっと同じジャージ」。下着は交換していました。
3つ目。「ビールを片手に一日中ウイニングイレブンをする」。分かりますか、ウイニングイレブン。ウイニングイレブンを知っている人。結構いますね。マスターリーグって知っていますか。
ウイニングイレブンってサッカーのゲームなんですけれども、それの中にマスターリーグというモードがあります。どういうモードかというと、自分でクラブチームを育てていって、強いチームに勝っていくわけです。バルセロナとかレアル・マドリードとかと戦って勝っていくというゲームがあります。
それをトータルで70年やりました。このゲームはサッカー選手のゲームなので、一回引退すると選手がまた若返って復活してくるのです。Jリーグでいうと、キングカズが引退して、また18歳で入ってくるみたいなことがゲームの中であるのです。それが3回ぐらいあるような感じです、イメージとして挙げると。カズが3回生き返ってきたみたいな。そんな感じでずっとやっていました。
あと、眠くなってきたらmixiで「病み日記」を書く。最低ですよね。知り合いの悪口、や愚痴。「もう俺は死んでしまいたい」みたいな、そんな絶望を書いていました。知り合いの悪口なんて本当にたちが悪くて、名指しで書く。本当に良くないですよね。本当に駄目ですよ、こういう生活をしたら。こんなことよくしていたなと思いますが、こういう感じでしていました。
友達関係がうまくいかずひきこもりに
僕がなぜひきこもりになったのかということですが、ここを説明すると話が長くなってしまうのではしょります。結論から言うと、友人関係にかなり悩みを持っていたというのが一つです。
大学に入って、それまではずっと部活をやっていたのですが、部活動ってやっぱり結果がある。例えば、例が極端ですけれども、野球だったら甲子園に行こうとか、サッカーだったら国立に行こうとか、吹奏楽だったらコンクールに行って金賞を取ろうとか、目標があると思います。
ところが大学のサークルとか友人関係って何に向かっているのかがよく分からないところがありました。僕は結果至上主義みたいなところがかなりあったので、どういう仲で友達と話をしていいのか、何に向かっているのかよく分からなかったのです。
サークルに結果を求めたり、友人関係に結果を求めたりして、友達とどんどん仲が悪くなっていって。どんどん険悪になってくると、相手のことを疑いたくなるわけです。大学で、例えばここだったら食堂がありますけど、食堂でサークル仲間がたむろしていたりするじゃないですか。みんな「わー、きゃー」騒いでいるのですが、そこを通りかかると、「何かあいつら俺の悪口を言っているんじゃないのか」みたいな疑うようになりました。
「あいつらきっと俺のこと嫌いに決まっている」みたいに思うようになって。そういう時期がずっと続きました。そういうことをずっとずっと考えているうちに、なんかもう人に会わなかったらそういうことを考えなくていいじゃん。というところまで至ってしまい、そこでひきこもり生活になったわけです。当時は、そういう友達の悪口とかをずっと書いたりしていました。
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