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2013年6月11日 TEDIC 門馬優 Part1
学生時代の苦しい経験を経て、東日本大震災後の石巻で教育系のNPO「TEDIC」を立ち上げた門馬さん。講演の始まりから「生きている意味はあるのか」という重い問いかけがありました。なぜ、そのような問いかけをしたのでしょうか。それはこの講演の中で明らかとなります。
出生地は石巻の湊地区です
最初に僕の自己紹介をしながら話をしていきたいと思います。今まで、復興支援の現場の第一線で頑張られている方がたくさんいらっしゃいました。僕のほうからは、ボランティアの話ではあるのですが、僕も学生だったころがあるので、そのときの話を含めて、復興支援ボランティアというよりは、「学生生活とボランティア」というかたちで話をしていきたいと思っています。
本名は門馬優(もんまゆう)といいます。職業は、今TEDICという団体――教育系のNPOです――の代表をやっています。出身地は宮城県の石巻市です。生まれたのは、今回津波で被災した沿岸部の湊地区になります。小学校は中里小学校に通っていましたが、途中で転校しているので、出身地は宮城県の石巻市ですが、震災のときは実家も石巻にはなかったという状況です。
ただ、母方の実家が湊にあり、父方も名取のほうにあったということで、親戚含めてだいぶ今回の震災で被災をしているという状況を理解してもらえたらと思います。資格に関しては、中学校と高校の社会科の教員免許を持っていて、2年間学校現場で勤務もしていました。
生ることに疑問を持ったことってありますか
ここから本題に入っていきたいと思います。理由は聞きませんが、本題に入る上で最初の質問をします。ちょっと雰囲気が暗くなってしまうかもしれません、ごめんなさい。
皆さんに質問です。今まで「自分は生きている意味なんてあるのだろうか」と、一瞬でも思ったことがある人。
イエスが○、ノーが×です。一瞬でもです、一瞬でも。ほんのちょっとでも。結構多いですね。ありがとうございます。下ろしてください。いきなり復興ボランティア学で何の質問をするんだという感じですけれども。今日はこの質問から入っていきたいと思います。
僕は、この質問に対する答えは○です。それこそ本当に皆さんと、今も年が近いといえば近いほうですけれども、本当に同じくらいの年のときに、何回もマンションから飛び降りようと思ったことがあります。
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