もくじ
2013年7月9日 プロジェクト結 長尾彰Part5
普段はチームビルディングを仕事にしている長尾さん。彼の呼びかけで結成されたプロジェクト結は、チームの力で復興支援活動を進めています。主に取り組んでいることは、子供たちの学びと遊びを支援することです。放課後の子どもたちの安心・安全な場づくりや、学校への支援、預り保育の3事業をしています。
プロジェクト結は、主に3つの事業をしています
やっていることは大きく3つの事業です。今日はプロジェクト結という団体そのものの内部の話をしたいと思っているので、何をやっているのか、なぜそれをやっているのかというのは簡単に説明して終わりにしようと思っています
何を何のためにやっているかは、だいたいホームページを見ていただければ分かると思うので、それで理解していただければと思います。今日はもう少し突っ込んだ内部の話をしたいので、この話は簡単にしたいと思います。
大きく3つの事業をしています。放課後の子供支援事業ということで、仮設住宅の集会所で3時から6時ぐらいまで子供たちの遊び場のサポートをしています。今日も今この時間、まだやっています。南境のすぐそこの仮設の集会所で子供たちが遊んでいます。
「ママスタッフ」という名前を付けて、仮設住宅にお住みのお母さんたちを有償ボランティア、お給料を支払って3時から6時まで子供たちを見守る。そこに東京から来た結のボランティアが加わってお手伝いをする。そこに子供たちが集まってきて、わーわー遊んでいる。安心で安全な場を提供するということで、この活動を2011年8月から始めています。
学校の先生の負担を減らす学校サポート
2番目が、学校教育への支援事業ということで、学校サポートセンターという仕事をしています。石巻市の教育委員会と連携をして、小・中学校合わせて61校から電話がかかってきます。例えば、「校庭のジャングルジムのペンキを塗り替えたい」と。今までだったらそういった仕事は先生がしていたのですが、「先生じゃなくてもできる仕事はすべてわれわれがやります。
その代わり先生は、例えば授業の準備を時間かけてやってください、教材研究をしてください、それから子供たちと接する時間をとにかく増やしてください。先生の負担を減らします、その代わり子供たちにかかわる時間を増やしてください」という趣旨で、この学校サポートセンターをやっています。
お母さんたちの就労支援のため預り保育をしています
3つめは、託児学童保育事業ということで、中里に物件を1軒お借りして、「結のいえ」という名前を付けた託児所をやっています。社会的包摂という話を冒頭にしました。認可の保育園、あるいは公立の保育園は両親が働いていないと預けられないというルールがあります。民間企業などが経営する無認可の保育園、1時間2,000円とか3,000円とか少し割高なのですが、誰でも預けられる保育園があります。
仮設住宅にお住まいの方で、これから仕事を探したいのだけれども、ハローワークに行く3時間4時間の間、子供を預かってほしいと。ただ、働いていないので、認可の保育園や公立の保育園、保育料が安い保育園には預けられない。無認可の保育園や民間企業がやっている1時間2,000円の託児所、これもなかなか一度預けると3時間4時間ですから、6,000円8,000円が飛んでいってしまう。
月に3~4回預けただけで、3~4万円が飛んでいってしまうのは、今の状態ではとても苦しい状況の方もいらっしゃいます。そんな方のために、これから仕事を探そうと、明確な目的を持っている方は無料で、お子さんを預かっています。それ以外の方は一律で1時間500円です。
それから小学校3年生から6年生までは、放課後学童クラブは使えません。放課後学童クラブは3年生までなので、4〜6年生はなかなか放課後の居場所がないのです。安全で安心な場所がないということで、主に中里小学校の子供たちなんですが、この「結のいえ」を学童クラブとして使っています。
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