もくじ
2013年7月9日 プロジェクト結 長尾彰Part3
普段はチームビルディングを仕事にしている長尾さん。避難所になっていた知人の会社へ支援物資を提供したことから、被災地での復興支援活動は始まりました。石巻に来てからは、知っている先生たちを訪ねて被災地の学校を見て回ります。そこで、先生たちが業務に振り回され疲弊し、子供たちが置き去りにされている状況を目の当たりにしました。そこで被災地の課題をチームの力で解決をするために、仲間づくりを始めました。
たらこ屋さんからの救援要請が支援活動のきっかけでした
さっそく本題に入っていきたいと思います。今日お話しすること、2番目「プロジェクト結の構造」です。プロジェクト結のホームページを見てもらっていいですか。「プロジェクト結」で検索すればすぐに出てくると思います。
「基本情報」、プロジェクト結の基本情報です。「組織概要」というところを見ていただけますか。それを見ながらで結構です。設立は2011年5月9日です。石巻に最初に来たのは、4月2日。きっかけは、先ほども少しお話しをしましたが、湊水産です。「愛情たらこのみなと」という会社があるのですが、そこの社長さんと僕が震災前から知り合いでした。
たらこ屋さんですから、水産加工場を持っています。その工場の2階の部分が従業員の控え室・休憩室になっていて、30畳ぐらいの畳のお部屋です。場所は吉野町ですが、そこに地域の方が80人ぐらい避難してきていて。物もない、必要最低限の食べ物もそろそろなくなってきたからどうにかならないか、という電話を受けて物を集めて現地に入ったのが、行動のきっかけでした。
石巻に来ていろいろな様子を見ていて、もともと教育のことをしていましたし、学校の先生をサポートするようなNPOもやっていましたから、南三陸や女川町、石巻もそうですが、知り合いの先生がいたのです。なので、知っている先生たちの学校に訪問しました。そのときに子供たちが放っておかれていたのを見て、これは何かしなければいけないということで。一人でやっていてもしょうがないので、チームの力でということで「プロジェクト結」という集まりをつくって活動を始めたのがスタートです。
「なんとかしなければ」という思いで仲間集めを始めました
ここに団体概要、理事メンバーがいて、監事がいて、顧問弁護士がいて、賛同者、賛同団体、オブザーバーというのがいます。理事というのも、いろいろな名前が連なっていますけど、全員知り合いの知り合い。友達が友達を呼んできたという感じです。かしこまって集まって「こういうものをつくろう」というよりも、本当に友達に声を掛けていたらこうなったというのが、この理事の主なメンバーです。
副理事長は、いまワシントンDCにいます。世界銀行に勤めている人もいれば、花王にいる人もいれば、厚労省の役人をやっているやつもいれば、博報堂というところで広告を売っている人もいれば、日本臨床心理カウンセリング協会の事務局長もいたり、それから株式会社アソビジという、企業研修をしたりチームビルディングをする会社の社長をやっている女性がいたり、ソニーに勤めている人がいたり、などなど。こういうのはもともと友達でいたので、友達に声を掛けてつくったというのがプロジェクト結の始まりです。
友達に声を掛けてつくっても、なかなか大きなエネルギーは生み出せないので。どうしたら信用してもらえるかということで、賛同者や賛同団体を集めようと。2011年の4月、5月、6月は賛同者を増やすことを一生懸命やっていました。
ここには賛同者が書いてあります。皆さんが知っているような人は、例えば、元ベガルタ仙台の岡山選手です。それからみんなが知ってそうな人。元陸上選手の為末大とか。そのぐらいかな、みんなが知っているのは。これも全部、友達の友達の友達の友達ぐらいのつながりです。
「こういうことをやろうとしているので、協力してくれませんか。お金も何も要らないので、名前だけ載せさせてください」とお願いをして、ここに名前を連ねてもらっています。もちろん「賛同者」なので、われわれの活動の趣旨、子供たちの遊びと学びをサポートするということに賛同いただいた方が、ここに名前を並べています。
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