もくじ
ピースボート災害ボランティアセンター 小林深吾 Part1
ピースボートの職員として地球を何周もしている小林さん。東日本大震災後、石巻へ派遣され災害復興活動に従事してきました。石巻から世界に発信するボランティアというテーマでお話しを頂きました。講座の冒頭で「大切だと思える人との出会いはありましたか」など、受講生たちへ3つの問いかけがありました。
災害ボランティアについて一緒に考えましょう
ピースボート災害ボランティアセンターの小林深吾と申します。皆さん、こんにちは。あまり人前で話すのが得意ではないので、手に汗握って緊張しています。今日はこういった機会をいただきましてありがとうございます。僕は2011年3月18日から石巻にかかわらせていただいて、それ以降約2年ちょっと石巻にいます。
今現在は東京と石巻を行ったり来たりしています。今日は「石巻から世界へ発信する災害ボランティア」というお題を頂いて、ちょっと僕には荷が重いお題だなと思っています。今回は僕が感じている世界の見え方や、この石巻や専修大学という場所が、僕から見るとどういうふうに見えているのか、その役割はどんなものがあるのかというのを一緒に考えられたらと思っています。
自己紹介をもう少しします。小林深吾と申します。さんずいの「深い」に「吾」と書いて深吾と読みます。ちょっと珍しい字なのですが。いま32歳、男子です。来月に子供が生まれる予定です。女の子らしいです。生まれは松本生まれで、3歳まで松本にいましたが、ほとんどは東京の新宿で育っています。大学で臨床心理学を専攻していました。ちょっと不思議な学問だと思っています。
クルーズ船で地球を10周くらい回っています
大学を卒業してから、NGO職員として、国際交流を行うNGOのピースボートというところで、もう9年目、次で10年目になりますが、職員をやっています。この間、ピースボートは船を使って国際交流をする団体なので、地球をぐるぐる10周ぐらい回っています。
たまに「仕事何やっているの?」と聞かれて「船に乗っているよ」と言うと、「マグロ漁船じゃないの?」と言われることも多いのですが、マグロは釣っておらず、船に乗って地球を回るというのが主な仕事でした。ただ、3月11日以降、災害支援のほうにかかわるようになってから、この2年間ぐらいはクルーズのほうには乗っていません。
基本的にはとても緩いです。しゃべり方も結構緩いので眠くなるかもしれないのですが、眠くなったら寝てもらっても全然構わないので、聴きたい人はぜひこのあとお付き合いください。
ということで、いま皆さんに紙を配ったのですが、3つの質問をしたいと思います。「石巻専修大学復興ボランティア学 石巻から世界に発信する災害ボランティア」というタイトルの紙ですけれども。5分ぐらい使って、この3つの質問に答えてほしいと思います。
1つ目の質問は、「なぜ石巻専修大学に入学しようと思ったのですか」。
2つ目の質問、「今、あなたにとって石巻専修大学とはどのような場所ですか」。
3つ目の質問、「大学に入学してから、大切だと思える人との出会いはありましたか。またはありそうですか」。
結構漠然としている質問ですが、それぞれ思い思いに自分の思ったことを書いてくれるとうれしいです。5分間時間を使いますので、よろしくお願いします。
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