6.一人一人の行動が郷土を守る

On the Road

2013年5月7日 On the Road 魚谷浩 Part6

東日本大震災のボランティアから蛤浜の再生に関わるようになった魚谷さん。海岸でのゴミ拾いや、廃材を使ったあずまやづくりの活動経験を通じて、これからの郷土を守るためには、一人一人の行動が必要だと訴えかけています。

※動画はありません。書き起こし文章のみです。

流れ着いた廃材を使ったあずまやづくり

あと、これ僕がもう一つ関わっているプロジェクトなんですが。これ仮なんですけど、「あずまやプロジェクト」があります。廃材を利用したあずまや、もしくは漁具入れみたいなものを、石巻はじめ東北に作ることを、関西の大学の先生から、お話をいただいたんです。

僕もともと飲食系なので、あずまやとあんまり結びつかないんですけど、趣味でDIYをやっております。ほんとに趣味程度です。あずまやプロジェクトは、そんな僕でも関われるプロジェクトです。

関西の大学の建築学部が、プラモデルのパーツのように、廃材をすべて組み込んで、石巻に届けてくれるんです。それを僕たちはボルトをしめたりなんかして、建物を作って必要な方に使っていただくという、比較的簡単なプロジェクトなんです。今年の夏に、二基目を制作する予定です。

実はこの大学では、すでにもう、授業の一環として、このプロジェクトが進められています。なので、昨年一基、鹿妻の子ども達が集まるような場所に、あずまやを作ったんですが、今年は北上町のほうに一基漁具入れを作ろうと思っています。

その時に、まだ日にちも決まってないですけど、興味があって、時間があれば、参加していただき建物を一緒に作れたらなと思っております。関西からも大学生が来るので、交流をもたれると、すごく刺激的ではないかなと思いますので、皆さんにも参加してもらいたいです。どういった手段になるかわからないですが、皆さんへ呼びかけられるようにしたいと思っております。

一人から始める小さな行動が大きな力となります

そんな感じで僕は石巻で生活しているわけなんですけど、最近本当に、先ほどのゴミの話を含めて、やはり皆さんにはぜひ、この石巻という土地を愛してもらいたい。愛するだけの素材がある場所だと、僕は思っているんです。

だからこそ、皆さんにも一度力を借りたい。これだけの人数がいる場合、いったいどれだけのゴミが集められるのか。僕ら、さっきのオンザロードっていう団体の時に、一人あたり1.2トンくらいのがれきは出してきたんです。

今回、がれきじゃなくて、ゴミを拾いましょうっていう呼びかけを、これからもしていきます。このゴミを集める活動は、1人でもできると思うんです。2人でもできると思います。僕たちは大げさに人を集めてやってるんですけど、そのスタートは、1人でもいいと思います。

もしできるのであれば、ここから駅に帰るあいだであったり、帰るあいだのゴミも拾っていただくと、町の見え方が変わってくるんじゃないかなと思っています。ぜひそういう心構えをしたうえで、こういった活動に参加してもらいたいなとは思います。

狐崎というところでやったときは、漁師さんも一緒にやったんですが、その漁師さんが牡蠣を焼いてくれました。今回、蛤浜の、この海さくらの活動の中では、牡鹿半島の鹿肉を使ったバーベキューができないかと思っています。

石巻で一軒だけ、食肉の鹿を販売しているワイルドミートさんがあるんですけども、そこの三浦社長にお願いして、鹿肉のおいしい食べ方を教えてもらって、鹿肉のバーベキューも考えています。それと、この近くの海であがった魚を一緒に、バーベキューしながら食べたいなと思っています

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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