もくじ
2013年7月13日 め組JAPAN 河野心太郎 Part9
東日本大震災の支援活動を終えて、日本中でめ組JAPANの活動報告会を開催している河野さん。石巻での支援活動に区切りをつけため組JAPANが、次に向けて取り組んでいる現在進行形のプロジェクトについて紹介しています。最初はカゴシマンが担当する「希望の森モリ大作戦」という植林事業の紹介です。
森の防潮堤を築くために、苗木を育てています

(河野)いままで、いろんな活動をしてきたんですけど、め組JAPANがどんな活動してるかっていうのを、ちょっとご紹介させていただきたいと思います。
まず、「希望の森モリ大作戦・東北植林編」っていうのを、やっています。め組JAPANとして、MAKE THE HEAVENとして、こういったことをやっています。そこで、現場で実際に先頭に立ってやってくれている方が来ているので、ちょっとご紹介させていただきます。通称「カゴシマン」です。はい、みんな拍手。
(カゴシマン)こんにちは。私も先ほど紹介あった、てんつくマンと一緒に、3月16日、この石巻に入ってきました。その時、初めの映像にありましたけれど、この石巻の現状、東北の現状を見て、自分に何かできないかなっていうことで、動き出して、今ここにいます。
この「希望の森モリ大作戦」っていうのは、東北にコンクリートではなくて、森の防潮堤を築くために、苗木を育てることを大作戦って呼んでいます。通常の防潮堤、防砂堤、防砂林だったり、防風林っていうのは、松がほとんどなんです。日本は文化的にも風土的にも、松が植えられていました。今回この津波で、ほとんど流されて、流されなかったやつも、塩害によって、枯れたのもいっぱいあります。

渡波地区の松林も、危ないっていうことで、切られることが決まっています。そこにできたら、ほとんど処分が終わってますけど、瓦礫を使って盛土をして、根が下に張る木を、広葉樹、深根性直根性の広葉樹の木を植えます。簡単にいうと、どんぐりです。葉っぱを落とさないどんぐりの木を植えると、5千年もつって言われています。
横浜国立大学の宮脇昭先生っていう方が提唱された、混植密植で植える、植樹の方法です。それもこの石巻で、東北で育った苗で、種で、育てた森は、5千年持ちます。5千年持った森は、今後百年に一度、千年に一度来るって言われている津波から、多くの命を守ってくれると思います。それは今回、多くの人が流されました。人だけじゃなくて、財産も。
これを少しでも止められたらなと。そこの木に、千年後、2千年後、子ども達がそこの木で助かったらなという思いです。石巻の子ども達も、ちょっとずつ巻き込みながら、夏と秋に、種が落ちるんですけど、種拾って、育てています。少なくとも防潮堤の建設は10年かかると言われていますので、それまでずっと種を育てて、未来の子ども達のために植林していこうと思っています。
同時にというか、せっかく東北にいるので、まだまだ直接的な復興支援もしたいなっていう思いで、蛤浜、牡鹿半島に行く途中の、半島の入り口なんですけど、蛤浜っていうところで、今度森の手入れをします。森を手入れすることによって、海が蘇るというので、森の間伐を今月末にします。
そういうのも含めて、森から人の心だったり、子ども達の命だったりを守れたらなという思いで、今後も続けていこうと思っています。ホームページとか見ていただいたら、どこで活動しているとかもわかります。私の連絡先も載っていますので、ぜひお手伝いしていただけたら、すごくうれしいです。一緒に未来の子ども達のために、希望の種を植えましょう。ありがとうございます。

(河野)はい。ありがとうございます。今、基本的にカゴシマンが一人担当で、こういったことをずっとしています。やっぱり、ちょっと人出が足りなかったりとか、もっともっとみんなを巻き込みたいというのがあるんです。別にMAKE THE HEAVENとか、め組JAPANが、これをやっても意味がないと思うんです。やっぱり、みんなで意識を変えないといけないと思うんです。
一人一人の意識を変えないと、これをやっている意味がないと思うし、これから先、高い所で10何メートルというような防潮堤ができますよね。それはコンクリートでできています。未来に残したいのは、コンクリートの壁じゃなくて、こういった森だったら、ほんと最高じゃないですか。これだったらみんな行きたいですよね。
壁とかだと、海が見えなくなっちゃうと思うんですけど、そこが山だったら、しかもそれによって、ずっとこれから先守られるっていうのは、ほんとに素敵なことだなと思います。少しでも興味がある方がいたら、またホームページを通して、問い合わせていただければなと思います。
コメント