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2013年7月13日 め組JAPAN 河野心太郎Part10
東日本大震災の支援活動を終えて、日本中でめ組JAPANの活動報告会を開催している河野さん。石巻での支援活動に区切りをつけた、め組JAPANですが、これまでのプロジェクトを引き継いで活動をしている人もいます。前回の植林事業に続いて、石巻の渡波地区で実施している子どもの遊び場づくりの取り組みについて紹介をしています。め組JAPAN撤退後は、遊び場の担当者が新しい団体を立ち上げて活動を継続しています。
子供が自由に、安心して遊べる場づくり
め組JAPANは、今年の3月いっぱいで、一つ今までの活動というのは、区切りをつけて、さっきの東北植林のほうをメインでやってきているんですけど、今までいろんな活動をしていく中で、子ども支援ともやっていました。その子ども支援について、簡単に説明させていただきます。
これまで主に渡波地区の黄金浜のちびっ子広場っていうところで、遊び場つくりをメインでやっていました。これは2011年の6月18日現在の写真なんですけど、当時は仮設住宅の建設が始まって、公園という公園に仮設住宅が建ってました。あとは被害が大きかったところの学校が、別の学校に間借りしてたりしていました。
今でもそういうのが続くんですけど、住民さんから、子ども達の遊び場がないっていう声が出てきたんです。子ども達が安心して、遊べるような場所がないって声があがってきました。それで、公園を作ろうということで、市にかけあって、ここの黄金浜ちびっ子広場っていうところを使わせていただいてます。
ちっちゃい子ども達、土遊びとかするじゃないですか。だからそういった土を入れかえて、安心して遊べるような場所を作りました。これは2011年の9月なんですけど、土を入れかえてもらったら、これぐらいにきれいになったんです。
またこういった場所に、新しく遊び道具を、遊具とかを置くんじゃなくて、子ども達と一緒に、この遊び場を作っていこうというようなコンセプトで、遊び場づくりというのが、スタートしました。
例えば、穴をほって、そこにビニールシートをかぶせて、水を入れると、プールができあがるんです。ちっさいプールが。すると、お昼ぐらいに、子ども達が一回家に帰るんです。そしたら水着になって帰ってくるんです。こうやって。可愛いですよね。でも、すぐまた泥水にかわっちゃうんですけど。ほかにも、いっぱいお花が届いた時には、それで公園にお花をみんなで植えたり、みんなで看板を作ったりしました。
この遊び場自体が、木とか、火とか、水とか、土とか、石とか、そういった自然のものを使って、遊び場を作っていこうっていうっていうのがコンセプトで、なるべく大人が、あれしちゃだめ、これしちゃだめっていうのは言わずに、子ども達で遊び場を作っていく、基本的には任せるっていうのを、やっていました。
だから火とかを使って、昼間そこでご飯を作ったりもするんです。ご飯を作るんですけど、公園の中に、畑を作ったりしてるので、。その畑で採れたものを、一緒になんか料理とかしたりするんです。後はミサンガ編んだりとか、そういったことをしていました。
子供の遊び場は撤退後も継続しています
これは僕が撮った撮影したものなんですけど、2013年5月18日、つい最近に撮った写真です。いま遊び場は、ここまで進化してます。これは何か遊具を入れたわけでもなくて、基本的には作ったり、頂いたものがほとんどです。
右に見えるのは、醤油屋さんからもらった醤油樽。蔵にあったものをいただいて、みんなで転がして持ってきたんです。真ん中らへんに、何か櫓みたいなものが建ってますよね。あれは子ども達が、あそこにこれから2階建ての家を作るって言い出しているんです。
それも、子供らが考えて作る。普通だったらちょっと危ないとか、そういうのがあると思うんだけど、まあやってみないとわからないですもんね。子ども達で、そういうのを今作るというので、一生懸命がんばってやっているそうです。
今ここまで進化していて。だいたい、随時30人から40人ぐらい、子供さんが来られているそうです。だんだんと、そこのお母さん方とか、保護者の方も、顔を出してくれるようになって、保護者も15人くらいは、来てくれるようになったそうです。
現在は、め組JAPANとしてではなくて、め組JAPANで今までこういった遊び場でずっと、子ども支援を続けていた方たちが引き継ぎ、支援を続けています。「こども∞(むげんだい)感ぱにー」っていう団体を立ち上げて、今も継続して、石巻で活動しています。
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