6.「対話」と「交流」のまちづくりを目指して(2013年 JEN)

JEN

2013年5月14日 JEN 西村真由美 Part6

東日本大震災の復興支援のため被災地へ派遣され、気がつけば石巻常駐職員になっていた西村さん。被災地では災害をきっかけとして、多くの住民が地域から出ていきました。JENは残された住民さんたちの間に立って、地域住民主導の解決策を考え対話の場を設けたり、被災した牡鹿半島の漁村同士の交流と対話の場づくりをしたりしています。

住民主体の「まちづくり」に取り組んでいます

JEN復興支援活動のスローガン

これからの活動ですが「暮らしやすい街・ずっと暮らしたい街」ということをスローガンに掲げて活動を展開してます。やはり大事なことは交流です。外部との交流というのは当然ですが、地域間の交流ももっと大事にしていきたいと思っています。

例えば市内の鹿妻地区のお祭りに、牡鹿半島の東浜の漁師さんたちを呼んできて、このように魚を販売してもらったり。上釜地区の公園のお祭りに、これも牡鹿半島ですけど、佐須浜のお母さんたちを呼んできて、お店を出してもらったり。そういった地域間の交流も図ったりしています。

東浜地区の対話ワークショップでは、外部の方の視点が入ることで、改めて地域の魅力に気付くことが多かったようです。どうしても、これからは安心とか安全とか、いかに津波に備えるかとかを大事なポイントとして、地域づくりを進めていきたいなと思ってます。

住民だけではなく、その中に外部の有識者の方も交えて、アイデアを出していただく機会も設けたりしています。さっきから何回も出てますけど、対話を大事にしています。

「対話」で気持ち一つにして地域づくりに取り組んでいます

対話の場づくり

仮設住宅でものづくりをしてるお母さんたちグループですけれども、最初は楽しくてやっていても、そのうちに気持ちがバラバラになることがあります。

あるお母さんは「こうやって作ってるだけで楽しい」といえば、別のお母さんは「もっと売りたい」みたいな話をしたりして、気持ちがバラバラになってしまった時がありました。そういう時にワークショップを行って、「もともと皆さん何で集まっているのですか」みたいな話から始まると、根本的なところは同じだったりします。

その時のキーワード3はつあって、「出会い」「楽しい」「仲間」というのが共通していて、再度このように目的意識を共有することができました。最後には稼いでみんなで旅行に行こうという目的ができました。みんなで、どうなったら自分たちが幸せなのかということを突き詰めて考えたら、誰もが集まるだけで楽しいけれども、それが売れたらもっと楽しいよね、という話になりました。

やはり、話し合う機会っていうのは大事だなと思っています。当たり前の事なんですけれども、地域の担い手は住民の皆さんですから、住民主体の地域づくりを大事にしています。

牡鹿半島の入り口にある佐須浜は、漁師さんたちが協力して、牡蠣小屋を実施していました。いまは牡蠣のシーズン終わったんですけど、いまは毎日、浜のお母さんたちの食堂で、お昼ご飯を提供しています。

この活動の目的は、人口が流出してしまっている佐須浜に、みんな戻ってきてほしいという気持ちがあって、そのためには浜にいる自分たちがまず楽しく暮らすためにしています。そうすることで、また戻ってきたいと思えるような浜をつくるため、この取り組みを続けています。

動画Part6(JEN 西村真由美)

2013年復興ボランティア学 第4回JEN西村真由美Part6

やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援、復興起業家育成に関わってきました。大学では、震災復興を考える講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまてめて、公開しています。

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やっさん

東日本大震災の仮設住宅支援や復興起業家育成に10年間携わってきました。現在は震災復興に関する講座やワークショップを実施しています。ここでは、復興ボランティア学講座の記録をまとめて公開しています。

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