もくじ
2013年5月28日 ISHINOMAKI2.0 松村豪太 Part10
東日本大震災で被災した石巻を面白い街に変えるため、ISHINOMAKI2.0の活動を始めた松村さん。震災後の石巻で、ISHINOMAKI2.0は短期間でいろいろな活動を手がけてきました。これから面白い街を作る上で大切なことは、まちをつくる人をつくること。人育てはまち育てと考えて、学びとつながりの場づくりに取り組んでいます。
課題を自分で考えられる人が生まれたらいいな
われわれISHINOMAKI2.0、さまざまなことをやってきましたけれど、次の挑戦を今年のメイン事業として考えています。まずは「いしのまき学校」という、学びをテーマにしたコンテンツです。これは、一つがビジターズ産業としての側面です。
もう一つが、われわれは「まち育て」は「人育て」、「まちづくり」は「人づくり」だろうという思いがあります。皆さんみたいな方に、さまざまなディスカッションとか、人との出会いとか、新しい経験、新しい知識を得ていただくことで、課題を自分で考えられる人が生まれたらいいなと考えています。
つぎに、これはわれわれの事業ではないのですが、いしのまきNPOセンターさんに事業主体になっていただいて、「巻.com(マキコム)」(注、現在は事業を終了しています)というポータルサイトを作りました。だいたい授業のときは「携帯電話をいじるな」と言われていると思いますが、ぜひ皆さん、今携帯電話を出してください。「マキコム」と検索をすると、このサイトが出てきます。
これも、情報発信をして石巻のファンを増やそうというサイトですが、情報を集める労働力はないのです。だったら、みんなが石巻の情報発信をすればいいのではないかと考えました。そして作ったのが、石巻版SNS、石巻版Facebookです。いま冗談で「携帯電話を出してください」と言っているのではなくて、本当に出して今登録しましょう。
「マキコム」と検索すると出てきます。実はオープンしたばかりなのですが、まだちょっと巻.com人、登録者数が伸び悩んでいまして、430人しかいないのです。今、この場で530人にしたいと考えています。ぜひとも皆さん、登録してください。
離れていてもつながり持てる仕組みをつくりました
これを作ったときの思いとしては、単に情報を出して石巻の魅力を出そうということもあるのですが。それ以上に、今、3.11から2年という時間が経過しました。多分そのときには、例えば子供が生まれたばかりだったり、職場が変わったばかりだったり、あるいはお父さんお母さんが非常に具合が悪かったりで、なかなか動けなかった人っていると思うのです。
すごく何かをしたい気持ちがあっても、最初のタイミングを逃してしまってから2年という時間が流れると、「もういまさら何もできないよな」と考えている方って、実はたくさんいると思います。被災地から離れて、東京だったり、関西だったり、九州だったり、何かしたかったけど、何もできないまま2年間過ぎてしまった。もう自分の出る幕はないだろうと考えている方がいると思います。
違いますよね。石巻にいる皆さんだったら実感すると思いますけれども、たくさんのまだまだ必要としていることがあります。あるいはたくさんの方に来てもらいたいという思いがあります。
そういう方に、離れていても何かかかわれる仕組みを作ると、つながりを持てるというか、何か被災地に対する思いを出したり、あるいは「何か手伝わせてください」という窓口をつくる。あるいは「石巻ではこういう子供のためのプレイパークみたいなイベントをやるんだけれども、ぜひ子供たちと遊んでくれるスタッフになってくれませんか」みたいな情報発信ができます。
そういうふうに、必要な情報、サポート情報をお互いに出し合える場としても、この「巻.com」は考えています。登録いただいたでしょうか。僕が今日、帰ってチェックすると、530人になっているはずなので楽しみです。登録したら、携帯電話はしまってください。
Webサイトはこんな感じになっています。「巻.com人分布図」とか、「ミッション」というコーナーがあって、だいたい1週間から10日単位で事務局側からさまざまなお題を出します。「ペットの写真を撮って送れ」とか、「石巻の食材のレシピを送れ」とか。そういうことをやっていますので、ぜひ挑戦してみてください。
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